澁澤龍彦「黒魔術の手帳」

黒魔術の手帖 (河出文庫 し 1-5 澁澤龍彦コレクション)

久しぶりに「黒魔術の手帖」(河出文庫版)を押入から発掘しました。本書を買ったのは、高校一年生の秋。1984年。ちょうどラヴクラフトやボルヘスなどの幻想文学を読み始めた頃で、タロットや占星術に興味を持ったのも本書がきっかけでした。黄道十二宮のサインのエロティックな起源や、山羊と交わるサバトの風景など、とてもいかがわしい本を読んだ気がしたものです。おっと今、読み直したら、天然石についての記述もあったのか。

タロットのエジプト起源説を採り上げるなど、今では「？」な部分もありますが、最近またタロットや占星術に興味が出てきたので、あらためて読んでいます。

こちら方面の趣味の原点にして入口。もしかしたら、この頃に戻ってきたのかもなあ……という感じもしています。