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作家 ヒューマンデザイン・システム認定プレアナリスト+LYDガイド 市川丈夫のBlog

澁澤龍彦「幻想の画廊から」

幻想の画廊から―渋澤龍彦コレクション   河出文庫

幻想の画廊から―渋澤龍彦コレクション   河出文庫

 

幻想芸術つながりで、もう一冊。ギュスターヴ・モローと出会ったのは、この「幻想の画廊から」でした。初めて手にしたのは、中学一年生の美術の授業。たしか図書室に行き、美術書を読んで感想文を書けと言われた気が。あの頃はまだ、絵画といえば美を描くことだという誤解と固定観念があり、本書に初めて触れた折り、こんな怪しい絵を描く画家たちがいたのか、そしてこういった絵を論じ、愛でる文化があるのか、と感嘆したものです。

モローは勿論、レオノール・フィニーの描くスフィンクスにも惹かれたり。リビドーが高まっていたはずの年齢でしたが、デルヴォーの裸婦画よりも、マグリットの静謐な雰囲気に引き込まれたり。そんな自分にとっての、幻想芸術への入口を思い出しました。