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作家 ヒューマンデザイン・システム認定プレアナリスト+LYDガイド 市川丈夫のBlog

リズ・グリーン「サターン 土星の心理占星学」

もう十年ぐらい前のことでしょうか。担当さんから「市川くんは欲が無いよね」と言われたことがあります。その時は「いやいや、俺だって欲はありますよ!書いた本はたくさん売れてほしいし、お金だって稼ぎたいです。素敵な恋人と結婚したいし、家族を持って、立派な家に住んで……」と抗弁したものの、なぜかその言葉が耳に残っています。

ところが今日、唐突に、その言葉の新たな解釈が心に浮かびました。もしかしたら、担当さんが言った「欲」とは、「自分はこうしたい」「相手にはこうしてほしい」という生々しい感情で、そういった自己主張、押しの強さが、僕から感じられないのかも……と思ったのです。

事実、僕は他人からの要求を受け容れすぎるタイプで、以前も、担当さんからの原稿修正案をあまりに容れすぎたために、「君には自分ってものが無いのか!」と呆れられたほど。恐らくそれは、「他人と衝突するくらいなら自ら妥協する」という心理から来ていて、もっと深層に掘り下げるなら「拒否されるのが嫌だから自分の考えは表に出さない」「どうせ自分の考えは受け入れてもらえない」といった他人への萎縮や不信、無意識レベルでの暗~い思いこみに取り憑かれているのではないかと。

サターン 土星の心理占星学

サターン 土星の心理占星学

 

このような無意識に苦手とするものを、心理学では「シャドウ」と呼ぶそうで、これを現代占星術的に解説したのが「サターン 土星の心理占星学」です。古くから土星は、試練を与える凶星と解釈されていたようですが、心理占星学では、自分の内に潜むシャドウを意味しているとのこと。

自分が生まれた時、土星牡羊座にありました。牡羊座は、行動力にあふれ、他者との勝負にも臆さない星座。その牡羊座らしさを、土星の影響で苦手にしている……という解釈を再読し、ああ、そういうことだったのか、と妙に納得してしまいました。

まあ、こうして苦手を自覚した以上は、これからは行動することを恐れず、他者との勝負も避けず、受け容れてもらえないという不信も振り払って、自分の意見を前に出していく時期が来たのかな、と感じています。生まれ持って背負ったシャドウと相対するのは辛いけど、それがある種の業(カルマ)だとすれば、放ってもおけないし。

ちなみに今日から土星が順行に戻って、試練と向き合う流れになり、革命の星・天王星と、破壊と再生の星・冥王星も90°を成して刺激しあっているので自分の固定観念をばきばきと打ち砕くには、ちょうどいい星巡りかもしれません。