仏教の瞑想本「マインドフルネス」と並行して、ヨーガの瞑想について書かれた「インテグラル・ヨーガ」も読んでいます。元々ヨーガ思想の方が古く、仏教瞑想法のオリジナルにもなるわけだし、なるべくそういった根源的な部分にも触れておこうと思って。
ヨーガと言っても、様々なポーズを図説した本ではなく、心の科学であるラージャ・ヨーガの原典「パタンジャリのヨーガ・スートラ」を一節ずつ区切って、統合的(インテグラル)に解説した一冊になっています。このヨーガの究極的な目標は、「心の作用を止滅する」ことで、サマーディ(三昧)と呼ばれる瞑想状態をはじめ、様々な心の有り様が体系化されています。
三昧のメカニズムや用語は、やや難解ですが、例として、分かり易い講話や、ヒンドゥ神話エピソードも多々挿入されていたので、時間をかけて読み進め、理解できたら、また先に進んでいます。実際そういった、ゆっくりとした読み方が相応しい本だと思いますよ。
