文庫化された「人間理解からの教育」を購入。英国での、シュタイナー教育(ヴァルドルフ教育)の教員向け講義録で、アストラル体などの用語も散見されますが、神秘学の趣は薄め。
実際にシュタイナー教育がどのように行われていたかについては疎いのですが、時間割が無く、ひとつの対象を数週間かけてじっくりと学び、それからまた別の対象を学んでいく……と云うエポック授業は興味深いですね。子供の頃の僕がそんな授業を受けたら、どう感じるだろう。対象によって、たまらなく楽しいか、延々と苦痛を感じるか、かも。
あとがきによると、「モモ」の作者ミヒャエル・エンデもシュタイナー教育を学び、編み物、靴の修理、園芸、測量と云ったエポック授業を楽しみ、両親に対して「留年してもっと学びたい」と願う手紙まで書いているそうで、このあたりのエピソードも、他書で読んでみようと思います。
「モモ」を読む―シュタイナーの世界観を地下水として (朝日文庫)
- 作者: 子安美知子
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 1991/01
- メディア: 文庫
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