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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

Newton 別冊「未来はすべて決まっているのか ニュートン力学vs量子論」

「未来はすべて決まっているのか」と云うタイトルに惹かれて購入。占いでも、よくこのフレーズを見かけますが、この命題が、物理学的にどう捉えられているのかを平易に解説した一冊です。

ニュートン力学的には、未来は決まっている。テニスボールを投げた場合、どれだけ遠くに届くかは計算でき、つまり投げる前から未来は決まってしまうことになる。しかし量子論的に見れば、テニスボールを構成する電子は、その飛び出し方に波のような幅があり、どこへ飛んでいくかは不確定。つまり未来は決まっておらず、マクロとミクロでは相反する結果が出てしまう。

占星術で例えるなら、マクロ的な星の動きは決まっている。100年後、金星や火星がどの位置に来るかは予測可能であり、未来は決まっている。しかしミクロな存在の我々は、やはり電子同様、幅のある未来を生きていて、「星の位置がこうだから自分もこうなる」式の決定論には縛られていない気がします。「未来は決まっていないからこそ面白い」と云う論にもうなずいたり。

ヒューマンデザインに、この対比を当てはめてみると、マクロな意味での人生の目的は決まっているけれど、ミクロな存在の自分がどう生きるかには幅がある、と云うことでしょうか……このあたり、そのうち研究してみましょう。