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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

「シュメル 人類最古の文明」「シュメル神話の世界」

シュメル―人類最古の文明 (中公新書)

シュメル―人類最古の文明 (中公新書)

 
シュメル神話の世界―粘土板に刻まれた最古のロマン (中公新書)

シュメル神話の世界―粘土板に刻まれた最古のロマン (中公新書)

 

中公新書の「シュメル 人類最古の文明」と「シュメル神話の世界」を読了。そう、マヤ文明の次は、シュメル文明に来てみたのです。 そもそもは、先日買った「フラワー・オブ・ライフ」にシュメル文明が多く記されていたものの、実はギルガメッシュ英雄譚しか知らなかったので、基礎知識をおさらいしようと思って。

ギルガメシュ叙事詩 (ちくま学芸文庫)

ギルガメシュ叙事詩 (ちくま学芸文庫)

 

シュメルとは、紀元前5000年前のイラクに存在した人類最古と言われる文明で、いわゆるチグリス・ユーフラテス文明の最初期を意味します。楔形文字やハンコ(円筒印章)を用い、「ウルナンム法典」なる法律を作る等、まさに文明的なことを最初に行った人々として記録されています。

また旧約聖書の「ノアの箱船」に通じる大洪水伝説や、「エデンの園」を思わせる「清らかな地、ディルムン」の楽園神話、「バベルの塔」のモチーフであろう、高層聖塔ジグラットを建設したことでも有名。そういう意味では、キリスト教世界に及ぼした影響も大きいなと。

またジグラットが天文観測に用いられたとの話もあり、そのあたり、他書も読んで、詳しく知りたいところ。

サビアンで読み解く運命事典 (ブルームブックス)

サビアンで読み解く運命事典 (ブルームブックス)

 

そう言えばサビア占星術も、古代メソポタミアのハッラーンの街に住む、サービア教徒とチャネリングして得られたシンボル……と言われています。しかし元々、ハッラーンの街には既存のどれでもない独自信仰があり、イスラム等に改宗するにあたって、近隣のサービア教徒を自称したとか。月の神ナンナ(アッカド語ではシン)を崇めていたと云う、ハッラーンの信仰も気になります。また本、探そう……