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ミルチャ・エリアーデ「神話と夢想と秘儀」

神話と夢想と秘儀

神話と夢想と秘儀

 

ひと仕事終わったので、最近買ったまま積んでおいた、宗教学者ミルチャ・エリアーデの「神話と夢想と秘儀」を読み始めました。

一番興味をそそられたのは、第九章「秘儀と精神的再生」で紹介されているオーストラリア、カラディエリ族の通過儀礼。カラディエリ族では、12歳になった男子は森に連れて行かれ、2~3年をかけて様々な儀式を経た後、一本の木に登るそうです。森は冥界を意味し、木は天界への入口を意味する。家族は、森に連れて行かれた男子がまるで死んだかのように嘆き悲しむけれど、この時点で「子供」であった男子は部族的に死んだことになるのだとか。儀礼中の男子は、目隠しをされたまま人の血を飲まされるなど、部族的な「大人」になる前に、様々な試練と恐怖を体験しなければならない。しかも木に登る儀礼が終わっても、また数年すると新たな儀礼が申し渡され、部族の中で、さらなる地位に就くことが求められると。

新たな自分になる前段階として、古い自分は死ななくてはならない。古い自分が死にかける時、先の見えない恐怖が沸き起こってくるが、勇気をもって飛び出していけば、新たな自分に進化できる……と云うイメージが、本書を読むうち固まってきました。