この一週間、世間的にはゴールデンウィークだったものの、作家と云う名の自由業にとっては特に関係なく仕事が入るのが常でした。ところが今年に限っては、急ぎの原稿仕事も無く、ヒューマンデザインのリーディング依頼も一息つき、予定がぽっかりと空いてしまったのです。
だったら連休らしく好きに遊べたはずですが、そうはならなかったのが面白いところ。実は4/28-29のヒューマンデザイン講義+総会を終えた後、ぐったりと疲労を感じて、ここ一週間ほとんど寝て過ごしていたのです。4/29-5/1にかけては、夜20:00ぐらいに寝落ちし、朝方に目覚めて風呂に入るの繰り返し。5/2は少し復活して買い物に出かけ、5/3は友人を招いて遊んだのですが、5/4-6になるとまたぐったり。結局カレンダー上の4連休は、自宅から一歩も出ませんでした。しかし病気になったわけではなく、ただただ眠く、ただただ疲れて、何もする気が起きなかったのです。単純に言えば、エネルギー切れ、でしょうか。
以前はそういう状態に陥ると「せっかくの休みなのにもったいない」「何かした方がいいんじゃないか」と思い込んでいましたが、最近では「ああ、今はエネルギーを補充する時期なんだな」と諦め、今回も身体が求めるまま休養に努めました。
スピリチュアル・グロース―光の存在オリン、ハイアーセルフを語る
- 作者: サネヤロウマン,Sanaya Roman,高木悠鼓,中嶋慶太
- 出版社/メーカー: マホロバアート
- 発売日: 1994/03
- メディア: 単行本
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そう思うようになったのは「スピリチュアル・グロース」を読み、「ヴォイド(空 くう)」と云う概念を知ってからです。人間は、変化や成長をする前に、いったんこの「ヴォイド」と呼ばれる休止期間に入るのだとか。本書によると……
こういう時期には、体の調子がおかしいと思うかもしれません。たとえば、いつもよりずっとエネルギーにあふれていたり、反対にいつもより長く眠っていたいと思ったりするからです。眠りは内的作業に時間を提供します。そして、起こっている内的変化のひとつひとつを統合するために、より多くの睡眠を必要とするかもしれません。(p.204)
……だそうです。
まあ実際そういった時期だったかは定かではありませんが、身体が休みたがっているのだから休んでしまえばいいと思うのです。そこで「もったいない」と感じて、無理に時間を埋めようとすれば、本当に疲弊してしまいますしね。
そんなわけでこの一週間は、ごろごろしながら本やヒューマンデザインのテキストを読んでおりました。すると、ちょうど読んでいたウィリアム・ブリッジスの「トランジション」にも同じような趣旨のことが「ニュートラルゾーン」と云う言葉で採り上げられていました。
トランジション ――人生の転機を活かすために (フェニックスシリーズ)
- 作者: ウィリアム・ブリッジズ,倉光修,小林哲郎
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2014/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書では、人生には「終わり」と「始まり」の間に「ニュートラルゾーン」と云う期間があると述べています。たとえば離婚と云う「終わり」を経験した後、しばらくは悲しみに浸ったり、十分に孤独を味わう「ニュートラルゾーン」が必要で、それを経た後、新たな「始まり」に行けるのだと。
これはある種の通過儀礼で、変化や成長を受け容れるための猶予期間なのだとか。そこで空虚感(ヴォイド)を感じても不安に思うことはなく、ただ一晩中起きていたり、日常生活から離れて旅に出るのも良いと書いています。
僕自身、たしかに先月ぐらいから、仕事や友人関係の「終わり」を感じています。さすが月食、活動宮のグロンドクロス、日食と、星が大きく動いたせいなのか、どんがらがっしゃーん!的な「終わり」もあり、それがまだ自分の中で整理できずにいるのです。
恐らく今は、ニュートラルゾーンに入って自分なりに「終わり」を整理し、次に来る「始まり」を迎える準備段階なのかなと。次がいつ始まるか、何が始まるかはまったく判らないのですが、そこも焦らず「まあそのうち始まるだろう」とゆったり構えて、このニュートラルゾーンを満喫しようかなと。何か始まった時には、またこのBlogでご報告いたします……