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作家 ヒューマンデザイン・システム認定プレアナリスト+LYDガイド 市川丈夫のBlog

ジョーゼフ・キャンベル「千の顔を持つ英雄 〔新訳版〕(上下)」

千の顔をもつ英雄〔新訳版〕上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

千の顔をもつ英雄〔新訳版〕上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 
千の顔をもつ英雄〔新訳版〕下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

千の顔をもつ英雄〔新訳版〕下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

【この記事は2016年2月に改稿しております】

Merry Christmas!……と言いつつも、昨日今日と特に何をするでもなく、家族とケーキを食べた程度。部屋で寝転びつつ、先日買った「千の顔を持つ英雄」を読んでおりました。

本書が出版されたのは、今から60年以上昔の1949年。それが何故今このタイミングで新訳版が出たかと言えば、やはり「スターウォーズ:フォースの覚醒」公開に合わせたからでしょう。帯にも書いてありますが、ジョージ・ルーカスが最初の「スターウォーズ」脚本執筆時に本書を読み、世界各地に共通する英雄神話の構造を知って、それを「スターウォーズ」脚本に反映させたと言われております。

スターウォーズ」エピソードIV・V・VIは、ルーク・スカイウォーカーという一人の青年が英雄として成長する物語です。 その過程で、父親であるダースヴェイダーと戦うことを余儀なくされ、導師ヨーダの元でフォースの修行を積むのですが、この「父殺し」「修行の旅に行き、成長して戻ってくる」という物語が、世界各地の神話によく見られるんですな。

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ホビット」の原作サブタイトルは「行きて還りし物語」ですし、「ロード・オブ・ザ・リング」=「指環物語」も滅びの山に行って帰ってくる物語です。古来から英雄というものは、困難を乗り越えながらどこかに行き、成長して帰ってくるものだ……という人類が共有する物語の基本構造=アーキタイプを明らかにしたのが本書だとも言えますね。

で、そんなことを知って何になる?と思われるかもしれませんが、神話のような困難と直面した時、英雄のように対処できる、と思うのです。

生きていると、いろいろな困難に出会うものです。突然のリストラによって仕事を離れることになった、離婚して家族と離れることになった、事件や事故によってそれまでの生活が一変してしまった等々。あるいはダースヴェイダーのように、高圧的で独裁的な両親や上司・教師と衝突する場合もあります。

でも恐らくそういう困難は、何千年も昔から、どこの民族にもあったのでしょう。そこでどう困難に向き合えばいいか、その対処マニュアルとして神話が作られ、後世に残されたのだと思います。

リストラや離婚などの困難も、英雄としての旅が始まったと考えてみる。困難のショックを受けて、いったん無職になったり、なんにもやる気が起きない時期も、イニシエーション(通過儀礼)として受け止め、いったん古い自分を死なせてみる。そのうちリセット期間が終わり、エネルギーが満ちれば、新しい自分として再生し、成長する。そしてまたどこかへ到達したり、元の居場所に帰れるのではないでしょうか。あるいはダースヴェイダー的な相手と対決し、それを打ち負かすとかね。

誰もみな一人の英雄だからこそ、困難と出会ってしまうんですね。「お金持ちに生まれ、ステキな相手と巡り会い、何不自由なく暮らしましたとさ」というオトギ話は面白くもなんともないし、神話ではない。そんな映画やドラマは誰も観ません。オトギ話のような楽な人生を生きてみたい人は多いけど、それでは英雄にはなれない。

でも困難を生きている人は、神話を生きている。だったら英雄としてどう生きるべきか。困難を避けた英雄は、たいていロクな目に遭いません。運命に呼ばれたなら、それに対処するのが英雄ってもんですよ。英雄として生きるのは、なかなか大変ですが、だからこそ困難を乗り越えた後に英雄と呼ばれるんだと思うのです。

 

ヒューマンデザインでも、自分が出会う運命=自分が体験する神話なんだなあと思うことがあります。困難な運命に出会っても、どうするかはその人次第。困難から逃げれば成長の機会を逃し、困難に対処すれば英雄になれる。目の前の困難にどう対処すればいいかも、ヒューマンデザインは導き出せると感じています。

ヒューマンデザインを通じて、あなたの神話を紐解いてみてはいかがでしょう?

 

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