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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

「LIFE SHIFT ライフシフト」

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

 

リンダ・グラットン&アンドリュー・スコットの「LIFE SHIFT ライフシフト」を読了。これまでの現代人は、まず学校で教育を受け、20歳頃から働き、60歳頃から引退するという3段階の人生を送ってきました。しかし安定した雇用システムが崩れ、寿命が100歳近くに延びる将来では、もうその3段階の人生は機能しませんよ、人生の過ごし方を新時代に合わせてシフトさせる必要がありますよというお話。ヒューマンデザインでも「人生の開花期は50歳から」としているので、その実践プランのようにも読めました。

寿命が延びれば、それだけお金も必要になりますが、本書ではまず、年を取ってからもお金を稼ぐための「無形の資産」が大事としています。たとえば、長持ちしそうなスキルや知識、肉体的な健康、良好な人間関係、そして変化に対してオープンかどうか等々。

たしかに50歳や60歳になっても、時代の変化に適応でき、新しいことを学べるなら、可能性は広がりますよね。逆にそういった年齢になっても、厄介な人間関係を未処理のままでいたり、古い方法に固執すると、どうにもならないと。

僕も、40代半ばになって、ヒューマンデザインを学び始め、作家業という仕事からシフトしつつあります。実際どれだけ稼げるかは分かりませんし、むしろこの先、また別の仕事に就くかもしれないなあとも考えています。ヒューマンデザインはあくまで自分として生きるためのツールであって、お金を稼ぐ方法はまた別かもなあと。そういった考えにもオープンになり、選択肢や可能性を広げておくことも大切なんでしょうな。

と思う一方、本書でも「不安定な時期こそ自分を見つめ直す人が増えてくる」とも予測しており、自分を客観視できるヒューマンデザインの需要も増えるかもしれないなあとも考えるのです。まあ、未来のことはどうなるか分かりませんが、様々な状況に対応できる心身でいることは大事ですね。