マシュマロ・テスト――成功する子・しない子 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ウォルターミシェル,柴田裕之
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/06/08
- メディア: 文庫
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子供たちに「今すぐマシュマロを1個もらうか、それとも時間が経ってからマシュマロを2個もらうか」というジレンマ(葛藤)を与え、その子の自制心を見るという心理実験をまとめた『マシュマロ・テスト』を読了しました。このテストの興味深い点は、テストに参加した子供たちを数十年にわたって追跡調査した結果、マシュマロを先延ばしにできた子供は、大人になっても自制心がある場合が多く、薬物依存や肥満にも陥る率が低く、ストレス耐性を持ち、適切な人間関係を築いている場合が多かったということです。
これを自分のこととして「果たして自分はマシュマロを我慢できる子だっただろうか?」と考えてみても、あまり客観的な判断は出来そうにないですね。一応、今もいくつか欲しいモノはありますが、売り切れる前に入手できればいいや、売り切れたらその時はその時だ的に先延ばしに出来ているので、我ながらそこそこの自制心はあるだろうとは思っています。ただ、体重を気にして「しばらく甘い物は控えよう」と思っている時でも、つい喫茶店でいつものようにケーキを頼んでしまうことはままあるので、鋼鉄の意志とまではいかないでしょうね。
このあたりヒューマンデザイン的に考えると、ホットな情動を生み出す感情と、自制を可能とする意志力の問題かなと思います。僕自身は、感情の波が無いデザインなので、ホットになる人間ではありませんし、意志力があるデザインなので、ある程度の自制はできるはず。ただ、周囲の感情を受け取って増幅してしまうので、周囲の人たちが「欲しい!」と感じれば、つられて「欲しい!」と感じてしまうので、そこは注意しませんとね。
しかし人類の50%は、ホットな情動を生む感情の波を持っていますし、人類の65%は、確固とした自制心は持ち合わせていません。となると人類の大半が、マシュマロを我慢できないのでしょうが、人類の大半にとって『待つことが大事である』というのがヒューマンデザインの基本原則のひとつであり、皮肉でもあり、厄介なことですね……
自分に感情の波があるか、自制心があるか、確かめたい方は是非、ヒューマンデザインのリーディングをどうぞ。
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