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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

クロード・レヴィ=ストロース「仮面の道」

仮面の道 (ちくま学芸文庫)

仮面の道 (ちくま学芸文庫)

 

フランスの人類学者レヴィ=ストロースの「仮面の道」を、ざっくりと読了。本書は、アメリカ大陸土着の部族が、儀式などで用いる仮面とその神話世界を読み解くもの。

なぜこれを読んだかと言えば、ヒューマンデザインで見ると、僕の人生の目的には「仮面」というキーワードがあるからです。僕の人生の目的は、目に見えない精神世界を、抽象的に、噛み砕いて説明することです。そのためには、精神世界の解説者として、ふさわしい衣装や仮面が必要だと言うのです。なにしろ、目に見えない世界のことを話すわけですから、ある意味、奇人変人扱いされても仕方ありません。だからせめて、格好だけはちゃんとしなさいよという意味もあるでしょう。

この「仮面の道」では、さまざまな仮面の意味や、儀式について触れられていますが、日本でも、ナマハゲやパーントゥのように、儀式で現れる神様や神の使いは、仮面を付けています。ヒューマンデザインのような精神世界のことを伝えることも、ある種の通過儀礼(イニシエーション)だとすれば、それに立ち会う解説者も、ふさわしい仮面や衣装を身につける必要があるのでしょう。

この「仮面」について、IHDS(International Human Design School)のディレクター、Lynda Bunnellは『他者を導き、仮面の向こうから、解説や洞察を最良の形で伝える。まるで大学教授のように』と評しています。それを読んで以来、僕も『なるほど、目に見えない精神世界のことを解説する大学教授……というのは、なかなか素敵なイメージだな』と思い、リーディングや講義の時は、ジャケットにネクタイ、両腕に石のブレスレットという出で立ちで臨んでおります。まあ、その衣装が正解かどうかは分かりませんが、少なくとも、Tシャツ・スウェット・サンダルで話すよりは説得力があるかなと。

ヒューマンデザインでは『人間には一人一人、その人の神話(人生の物語・目的)がある』としていますが、その神話という意味で「仮面」の役割を考えるのも、意義深いと思うのです。はい。

 

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