ゾロアスター教の聖典「アヴェスター」の文庫版が出たので購入。全訳ではありませんが、ゾロアスター教理解のテキストとして、手元に欲しかったのです。
メアリー・ボイスの「ゾロアスター教 三五〇〇年の歴史」においても、この聖典(こちらでは『アヴェスタ』)からの引用が多々あり、どの詩文が、どのような流れで現れるのか、併読して確かめるつもり。
ゾロアスター教に興味を持ったのは、中学時代。当時、週刊少年ジャンプで連載されていたSFマンガ「コブラ」で、主人公コブラが善神アフラ・マズダに導かれて仲間を探し、悪神アーリマン=クリスタルボーイと戦うという「六人の勇士編」を読んだ頃です。なにこれ実在する宗教なの?善悪二元論?「ツァラトゥストラはかく語りき」のツァラトゥストラってゾロアスター教の預言者ザラスシュトラなの?と興味は増していき、ニーチェも読んでみたり。
ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)
- 作者: ニーチェ,Friedrich Nietzsche,氷上英廣
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1967/04/16
- メディア: 文庫
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ツァラトゥストラはこう言った 下 (岩波文庫 青639-3)
- 作者: ニーチェ,Friedrich Nietzsche,氷上英廣
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1970/05/16
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「新世紀エヴァンゲリオン」から「死海文書」に興味を持つのと同じで、何かの作品の背景に隠された事象に惹かれるのは、性(さが)のようなもの。キリスト教やイスラム教にも影響を与えたと言われるゾロアスター教の、純粋な神話部分を探るには、目を通しておきたい、まさに聖典です。