NO PLAN NOTE 

ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

ニコラス・キャンピオン「世界史と西洋占星術」

世界史と西洋占星術

世界史と西洋占星術

 

歴史学者かつ占星術家のニコラス・キャンピオンの著書、「世界史と西洋占星術」を昨日、購入しました。中世暗黒時代から現代までに占星術がたどった歴史を綴った一冊。(原書では、これに先立つ古代編があるとのこと)

占星術が浸透した神秘思想や魔術界隈にも触れつつ、キリスト教や科学からの否定による、占星術の盛衰が詳解されており、どの時代に、どのように占星術が受け止められていたのかが、数多くの人物やエピソードを通じて、語られています。

実際、占星術を「迷信」「意志の弱い人間が頼るもの」と断じる方も多く、その一方で、これだけ普及している事実(みんな自分の太陽星座は知っている)もあり、古代から現代まで続いてきた占星術には、やはり何か魅力があるのでしょう。

僕自身は、占星術を「信じるほどではないけれど、すごく興味がある」人で、占星術を通じて、自分自身や他者を掘り下げたり、生きる目的を考えたり、星々の位置と自分の現況を照らし合わせて共時性を見出すなどして、楽しんでいます。

いつか自分のファンタジー小説に、占星術が内包する宇宙と人間の繋がりや、内観、魔術めいた神秘思想などを反映させたいとも思っているし、こうして一歩退いた位置から占星術の「内と外」を俯瞰した本は、非常に勉強になりますね。