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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

「偶然からモノを見つけ出す能力 セレンディピティの活かし方」

偶然からモノを見つけだす能力―「セレンディピティ」の活かし方 (角川oneテーマ21)

偶然からモノを見つけだす能力―「セレンディピティ」の活かし方 (角川oneテーマ21)

 

「偶然からモノを見つけ出す能力」を読了。この本のテーマは、セレンディピティと呼ばれる人間の洞察能力。あるモノを探していたら、全然別の、でももっと素晴らしい何かを見つけたり、まったく期待していなかった職場の会合に出たら、招来の伴侶に出会ったとか。短距離の陸上選手を目指していたら、俊足を活かしてプロ野球選手になったとか。

まあ、例えは大げさですが、実際に、奇妙な偶然を偶然と処理せず、好奇心をもって取り組んだ結果、幾多の科学上の発見が為されており、白川英樹氏がノーベル化学賞の受賞スピーチでも触れたと云う、気づきの力。

セレンディップの三人の王子

セレンディップの三人の王子

  • 作者: エリザベス・ジャミソンホッジズ,パトリシアデモリ,Elizabeth Jamison Hodges,Patricia De Mori,Mayuko V. Brechignac,真由子・ヴァンサンブレシニャック,中野泰子,中野武重
  • 出版社/メーカー: バベルプレス
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本
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原典完訳 寓話セレンディッポの三人の王子

原典完訳 寓話セレンディッポの三人の王子

 

セレンディピティとは造語で、元々は「セレンディップ(国)の三人の王子」なる寓話にて主人公の王子たちが、偶然と洞察力を味方に難問を解決するあたりが出典。ヒューマンデザインでも、このセレンディピティを持つ人は、決心して行動すれば正しい場所にいられる、と云う解釈がされています。

僕自身、この個性の持ち主で、しかも星が5つも入っており、かなり気になる能力なので、ちょっと読んでみた次第。振り返ってみればこの一年半、偶然に石や本や人に巡り会うことが多く、その前後には必ず「ええい、高いけど買うしかない!」「なんだか分からんけど読んで/会ってみたい!」的な決心が必要で、そこから思わぬ展開が待っていたので、たぶんこれがセレンディピティなのだろうと。

そして本書では、セレンディピティを向上させる方法として、日々の偶然を記録・検証することで観察力が増す、とありますが、まさにこのblogがそもそもそういう動機で始めたワケで、なるほどなあと納得しております。

実際、僕のセレンディピティが高まったかは判りませんが、これからも自分を実験台に、得体の知れない偶然を記録しようと思います。ほんと、ヒューマンデザインの勉強とか、一年前には想像もできなかったし、これからどんな決心と発見があるのか、楽しみです。