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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

石井ゆかり「月のとびら」

月のとびら

月のとびら

 

石井ゆかりさんの新刊「月のとびら」を読了。月の占星術解釈を中心にしたエッセイですが、「不可知の世界」を探る、占い全般との付き合い方にも触れています。本書では、期待する結果が出るまで占いをくり返してしまうことを、「占いに心を吸い取られる」と評していますが、これ気をつけたいなあと。

自分自身、よくタロットカードを引きますが、占いをしていると云うより、ただ単に今の自分の状態をチェックしている……つもりです。特に答えは期待しておらず、好きではないカードが出ても、さほど気にもならず。自分は、常に変化の中に在るのだから、そのうち良くもなるし、悪くもなると。

易経』の「蒙」にも、「二度も三度も占ってくれと云うのは、占いを汚す行為」「一回だけ誠意をつくして問いかけるべき」と云った意味が書かれており、出てきた答えがどんなものであれ、素直に受け容れるのが良いのだろうなと。

本書でも「外側にあると思った自分の運命を、自分の内側に見出す」と云ったことが書いてありますが、僕が見たいのも自分の内にある運命なのでしょう。