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作家 ヒューマンデザイン・プロフェッショナル・アナリスト 市川丈夫のBlog

鏡リュウジ 岡本翔子「魂の占星術への招待」

鏡リュウジ 魂の占星術への招待 (Future counselor books)

鏡リュウジ 魂の占星術への招待 (Future counselor books)

 

占星術家・鏡リュウジ氏と岡本翔子氏の対談集が出ていた……と知ったものの、あいにく店頭には在庫が無く品切れ状態。しかし神保町の占い専門古書店、原書房さんで運良くモノを見つけたので即購入。探し物は見つかる時はするっと見つかる、そんなものです。

本書前半は、鏡リュウジ氏の講演録で、占星術の基礎的部分から、心理占星術観などが語られているが、目についたのは以下のくだり。

ホロスコープは、読み切れぬものに決まっています。それは人生そのものが読み切れないことと同じなんです。(p.79)

ホロスコープが読めるようになると、自分や他人の運命を悟り、人生を思うように泳いで、成功できるような感覚に陥ることがあります。その一方で、人間の運命は、宇宙の運行によって支配されているのだから、それにはもう抗えず、従うしかないと云う運命論に至ることもあります。

その両極に対して、鏡氏は『なかなかできないけれども、できればいいな(p.81)』と仰りつつ、両者の中間に立つことをイメージしているそうで、僕も、ああなんだかそのスタンスはとても柔軟で良いなあ……と思ったり。ヒューマンデザインに置き換えてみるならば、自分や他人を理解し、自分に適した生き方を実践する一方で、生まれながらにして定められた魂の使命(インカーネーション・クロス)があり、やはりその両極の間で揺れ動き、生きていくあたり、相通ずるなあと。

また本書後半の岡本翔子氏との対談でも、占いと心理カウンセリングについて触れたくだりで、

鏡:でも、占いとカウンセリングを両輪のようにうまく融合していくことは可能だし、欧米では成功しているわけだから、本来は十分可能だと思うんですよ。ただ、お互いにとって不幸が起こる可能性がある。例えば、よく占い師さんが、占いはカウンセリングだというような言い方をするのを聞きますが、実際には実に中途半端なことが多い。例えば臨床心理士の資格が極めてハードルの高いものである理由が全然理解されていない。真っ当にカウンセリングをやっている人たちからすると、とても不快なことだと思うし、実際危険です。(p.138)

とあるあたり、僕自身も気をつけたいなと。

ヒューマンデザインのリーディングも、占いとカウンセリングの要素を含んでいるので、下手をすると、鏡氏の仰る『中途半端なこと』になる可能性もありますが、やはり同氏が言うように『両輪のようにうまく融合していく』ことを目指すべきかなと。

星占いのメソッドを解説した本は多々あれど、実際どうリーディングするか、その心構えまで説いた本はなかなか無いので、自分にとっては非常に有用で、考えさせられる一冊でした。