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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

「究極の旅 OSHO 禅の十牛図を語る」

究極の旅: OSHO 禅の十牛図を語る

究極の旅: OSHO 禅の十牛図を語る

 

10月に復刊された「究極の旅 OSHO 禅の十牛図を語る」を購入しました。「十牛図」とは、禅の教えを表した十枚の絵から成り、牧童が牛を探し、牛を見つけて家に連れ帰るまでのプロセスを描いています。この牛を探し求める行為は、悟りへの道を表すそうですが、すでに七枚目の絵で牛は家に戻され、八枚目にして無の境地に至っています。

元々この絵が道教で生まれた際には、「八牛図」として完成していたらしく、それを12世紀の禅僧・廓庵が、さらに二枚足して「十牛図」にしたとのこと。廓庵が付け足した九枚目では、悟りの後に根源へ還り、最後の十枚目で、世間へ出て、人々を教え導く姿で完結しています。この、探索の旅に出て悟りを得たとしても、そこが終着点ではなく、最後は世の中の人に教えを伝えてこそ旅は完結すると云うサイクルが、なんとなくヒューマンデザインに相通ずる気がしました。

十牛図―自己の現象学 (ちくま学芸文庫)

十牛図―自己の現象学 (ちくま学芸文庫)