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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

「リフレーム 一瞬で変化を起こすカウンセリングの技術」

リフレーム ~一瞬で劇的な変化を生みだすカウンセリングの技術~

リフレーム ~一瞬で劇的な変化を生みだすカウンセリングの技術~

 

リフレームとは『私はろくな子育てができません。母親失格です』と云う思いに対して、『あなたはそれだけ真剣に子育てについて考えているんですよ』と返すなど、心理的な枠組み(フレーム)を変えたり、ものごとの見方を変えて、ネガティヴなものの中にポジティヴなものを見出す発想の転換法とも言えます。患者の言葉を聴いて感情や思考を察知するアクティヴ・リスニングをさらに進め、本書では、患者の心が晴れるようなゴールを目指しているのです。(とことんネガティヴさを突き詰める手法もあるようですが)

よく『ものは言いよう』と言いますが、このリフレームもそれに似ていて、視点を変えれば良い部分もたくさんあることを見つけ出し、それを患者が自然に納得できるよう伝えるのが大切なんだなと。実践例として、患者の悩みに対して15人の医師による答えを並べ、患者を疑っているように聞こえる言葉や、否定的なニュアンス等について指摘し、より肯定的なリフレーム例を挙げているのも、リーディングに役立ちそう。

 

ヒューマンデザインでも、個性を他面的に見るリフレーミングの手法が取れ入れられています。個性には振れ幅があり、ある方向に偏りすぎれば短所に見えるし、逆方向に向かえば長所になるとも言えます。ものごとには裏と表、陰と陽があり、その双方を視界に入れるのが大切ですね。

このあたり、以前読んだミンデルの「後ろ向きに馬に乗る」に通じるものもあり、そちらも併せて再読しています。多視点を持つことは大事。

うしろ向きに馬に乗る―「プロセスワーク」の理論と実践

うしろ向きに馬に乗る―「プロセスワーク」の理論と実践