先日、丸の内のカフェで読んでいたのが「パラダイムの魔力」。
「パラダイム」と云う言葉を正確に定義しようとするとややこしくなるので割愛。本書を含め一般ビジネス書界隈での「パラダイム」は、世の中の趨勢であったり、ゲームのルールにも例えられています。誰もが疑わない世の中の仕組みがある時、誰かによって、くるっとひっくり返され、それまでのゲームの戦い方が通用しなくなることを「パラダイム・シフト」と称しています。
すばらしいアイデアがひらめくとき、それは仕事の初日である。その次に、すばらしいアイデアがひらめくとき、それは会社を辞める時である。
誰でも経験があるかもしれませんが、新しい会社に入った途端「この仕事、ここをこうすればもっと良くなるのにな……」と気づくことがあるものです。その意見は大抵、先輩たちから「そんな簡単にはできないんだよ」と却下されがちですが、実はそれこそが「パラダイム・シフト」を生む大きなアイデアであり、シロウト目線を持ったその人こそ、今までのルールをひっくり返せる「パラダイム・シフター」であると。
と言って、アイデアを却下した先輩が無能ということでもないのです。エジソンは自分が発明した蓄音機に「商業的価値は無い」と思っていたし、IBMの会長は「コンピュータは世界に5台あれば十分」と考えていました。自分が関わっているモノの真の価値は、意外と自覚できていないもので、誰かがそれをもっとうまく活用し、大きな商売にした後、ようやくその価値に気づいたりするものですよね。結局は「これはこういうもの」「これはこうならない」と云う先入観を外せば、突拍子もないアイデアが浮かぶのではないかと思うのです。
でですね。僕自身も本書を読んだ後、自分の先入観を外す遊びをしてみました。
たぶんこうなるだろう、と云う思考の枠組みを外して、より大きな結果を想像してみたのです。具体的に何をどう想像したのかはナイショですが「イメージが状況を変える」とも言いますから、 遊び感覚で始めてみても、意外と実践できるかもなと。想像するだけなら、お金もかからないし、寝転がってもできますしね(^_^)
- 作者: マクスウェル・マルツ,ダン・S・ケネディ,田中孝顕
- 出版社/メーカー: きこ書房
- 発売日: 2009/03/27
- メディア: 単行本
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