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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

「スターウォーズ」をヒューマンデザインで例えてみた

そういえば今年は「スターウォーズ:エピソード7 フォースの目覚め」公開ですね!昨年から、ちらちら予告トレイラーを眺めていたのですが、Xウィングとかミレニアム・ファルコンが出てきた途端「そう、それを観たかったんだ!」と思ったり。やはりエピソード4・5・6を小中学生の頃に観て育ったせいですかね。 

しかし今「スターウォーズ」を振り返ってみると、登場人物の造詣と配置が巧みだなあと思うのです。制作者ジョージ・ルーカスも、神話学者ジョゼフ・キャンベルの著作を参考にしたと言うし、多くの人が共感できる神話的ストーリー、神話的キャラクターになっているせいもあるでしょう。そして登場人物たちをヒューマンデザインのタイプで分析すると、これまた上手い具合に配置されているのです。

まず主人公ルーク・スカイウォーカーは、人類の37%を占める「ピュア・ジェネレイター」そのものです。最初は農場暮らしの青年だったのが、一歩一歩着実に成長していき、最後には悪の帝国を倒すと。父親が敵として立ちはだかろうが、手首を切り落とされようが、それでも戦い続ける姿勢こそまさに「ピュア・ジェネレイター」。実際の世の中もルーク的な人が多いからこそ、共感される主人公になっているわけですね。 

レイア姫ハン・ソロは、人類の33%を占める「マニフェスティング・ジェネレイター」でしょうか。ルークよりもっと行動が早くて、いろいろやれる。でもこのタイプは、3歩進んで2歩下がってしまうのが難点。レイア姫は毎回とっ捕まるし、ハン・ソロはカーボン冷凍されちゃいますし、結局ゴールするタイミングは地道に1歩ずつ歩いてきたルークと同じっていう。僕たちが住む世の中も、この37%+33%=70%の「ジェネレイター」で占められているのです。 

これに対して仇役のダース・ヴェイダーは、人類の9%を占める「マニフェスター」ですね。ダース・ヴェイダーの場合、暗黒面(ヒューマンデザインで言えばNot Self=自分らしくない状態)に落ちた「不健康な王様」です。本当は誰よりもものごとを実現する力があるんですよ。だからこそ幼くしてフォースの才能を見いだされた。ところが「王様」気質が災いしてか、なかなかジェダイマスターに昇進できない。こうなるとマニフェスターは怒るわけです。なぜ俺の邪魔をする!と。皆さんの職場にもいませんか?仕事はできるんだけど、妙にイライラしている「王様」が……

でまあ、ルークも成長途中ですので、最初はダース・ヴェイダーに敵わないんですよ。そこで登場するのが、人類の20%を占める「ガイド役=プロジェクター」ヨーダです。ヨーダは、ルークよりもフォースを使うことに長けている。でもヨーダには働く力が無く、ヨーダだけでは銀河は救えないのです。だから「ピュア・ジェネレイター」のルークに託すしかない。けれど自分から沼の惑星を出てルークに会いに行くのは、おせっかい過ぎるのです。いつか誰かが自分を頼って来てくれることを信じて、じっと沼の惑星で待つしかない…… 

これで合計33%+37%+9%+20%=99%。

残った「1%の人=リフレクター」タイプは誰かと言えば、それは僕たち自身、観客なんです。「リフレクター」は「スターウォーズ」という映画を眺めるように人生を眺め、ルークに拍手を送り、仇役であるダース・ヴェイダーすら愛でる。でも「あなたも舞台に上がって何かしてよ」と言われると困ってしまう。そんな方もいらっしゃるのです。 

さてあなたはルークでしょうか、レイア姫ハン・ソロでしょうか、それともヨーダか観客でしょうか。願わくば不健康なダース・ヴェイダーではなく、健康なアナキン・スカイウォーカーでありますように。フォースの御加護を……