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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】意地だけが反応していた

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先日、打ち合わせの席で、仕事のハードルが上がってきたなあと感じました。「今までよりもっと良いモノを」という姿勢は当たり前なれど、様々な制約やプレッシャーが増しつつあり、いろいろ余裕が無くなってきております。もっとも僕自身は、ヒューマンデザインで見ると、安定した自尊心があるせいか、ハードルを上げられた方が燃える人。難しい案件なれど「とにかくやってみましょう」と答え、意気揚々と打ち合わせの席を後にしました。 

ところが打ち合わせ後。冷たい雨が降る都心を散歩するうち、クールダウンしたらしく「いや待てよ、そもそもそこまでやりたい仕事だったのか、今の話は……」と我に返ったり。そこで気がついたのです。さっきの「やってみましょう」は、ただ単に意地だけで反応していたんだなと。「この仕事、無理ですよね?」「ハードル上がりましたけど大丈夫ですか?」と問われた僕の自尊心は「なにっ、やってやろうじゃねえか!」「俺にだってできるさ!」と反応したわけですが、これはヒューマンデザインで言うところの、自分の価値を証明したがる行為。本当にその仕事がやりたいわけではなく、健康的な状態とは言えません。恐らく自分を証明しようとする意地だけで取り組んでも、悪戦苦闘したうえ、良い結果は出ないでしょう。あるいは途中で意地が枯渇して「もういいや……」と投げ出すパターン。いずれにしろ良い結末は見えないので、今回の件はいったん自分の中で棚上げすることにしました。 

しかし世の中には、意地だけで行動し続けているような方も多々お見かけします。初めは崇高な理想や、真っ当な理由があって始めたのだろうけど、どこかで「自分を証明したがるスイッチ」が入ってしまい、当初の目的など忘れたかのように猪突猛進的に行動している人、いますよね。そして厄介なことに「自分を証明したがるスイッチ」はONになりやすいとも言われています。「私にだってできる!」「俺だってやれる!」という意地が芽生えたら、ちょっと散歩でもして、クールダウンすることをオススメします。自分の中のスイッチをOFFにする術も身につけませんとね……