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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】 冥王星が「対立」を露わにする

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今月は占星術的に星の動きが大きいようですが、ヒューマンデザインで見ても、2015年3月はいろいろ切り替え時なのです。特に木星天王星冥王星といった動きの遅い惑星が、それぞれ居場所を変え、ここから先、長期に渡って影響を及ぼします。そこでこのBlogでも、遠い星々が動くタイミングに合わせ「長期予測」として、僕なりのヒューマンデザイン解釈をお伝えしていくことにします。

もちろんここでお伝えするのは、ホロスコープを12星座だけでなく、『易経』の64卦384爻で分割した解釈もあり、ヒューマンデザイン独自の解釈もありますので、西洋占星術とは異なる部分も多々ありますが、そういう見方もあるのかと広い心で見守っていただければ幸いです。 

まずお伝えしたいのは、明日3月7日で冥王星が今の居場所=「火沢睽・対立」から一年以上ぶりに出て行くということ。しかしすぐまた冥王星逆行によって「対立」に戻り、2016年のお正月まで長期滞在するのです。

易―中国古典選〈10〉 (朝日選書)

易―中国古典選〈10〉 (朝日選書)

 

易経』の「睽(けい)」とは、性質が異なるものが目を背け合うことを意味します。と言っても単純に仲違いして「対立」するだけではなく、性質が異なりながらも和解する意味もあり。異なるもの同士を、反発させ合いながらも、うまく調和させていく場所だとお考えください。

さらにヒューマンデザインではこの場所に、闘争心やファイティング・スピリットのような意味を付しています。しかも正々堂々、真正面からぶつかるような戦い方ですね。言うなれば武士道や騎士道でしょうか。いったんぶつかり合い、戦うことで相手を理解する。まるで熱血少年マンガのようですが、それが必要な時もあるのです。

その「対立」の位置に、2013年1月7日から冥王星が出たり入ったりしています。もしかしたらこの時期、自分の奥底に潜んでいた反発心や闘争心に気づいたのではないでしょうか。どうしても嫌なことを嫌だと言う。どうしても戦いたい相手と戦ってしまった。あるいはやるべきことに取り組んだ。思わぬことに向き合わされた。そんなことはなかったでしょうか。それも明日で一段落する……かと思いきや、5月末から再び課題に引き戻され、闘争心に火が点く可能性も高いです。

そこで正面から戦えばいいのか、避けた方がいいかについては、個人個人のデザインによって異なります。僕の場合、2013年・2014年・2015年は「正面から戦いたくなるけれど、戦ってしまうとトラブルに巻き込まれ、自分らしさを失う」と出ているので、なるべく回避した方が吉。実はヒューマンデザインを学んだ時期が、まんまこの冥王星「対立」期なので、学ぶ中でトラブルに遭うようなら引き下がった方が良いのでしょう。でも2016年になると、ぶつかることに夢中になるとも出ています。

ちなみに前回、冥王星が「対立」の位置にあったのは、今から約250年前。1766年12月29日~1769年12月28日です。この頃、世界史的には何があったかな……と考えたところ、ぱっと思い浮かんだのが「アメリカ合衆国独立前夜」でした。この時期、イギリスは北アメリカ植民地に対して重税を課し始め、植民地の人々はイギリス製品のボイコット運動で抵抗の意を表しました。それもあの時代の「対立」だったのかもしれませんが、実際の激突(ボストン虐殺事件~独立戦争)はもう少し後の時期になります。このあたりは冥王星「対立」期として見るより、もっと長期的なスパンで、冥王星山羊座」期(2008年~2024年)として考察した方が良いかと思います。 

では3月7日以降、そして2016年1月4日から、冥王星が「対立」を離れてどこへ行くかについては、また明日……

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