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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】キリギリスで良いらしい

ちょうど一ヶ月前の日記で「スケジュールは真っ白。仕事どころか遊びの予定も無し」と書きましたが、相変わらずそんな感じです。引き続き身の回りのモノを処分しつつ、ヒューマンデザインのテキストを読み直したり、いつもの街並みを散歩するばかり。働くどころか、小説考えたり、遊ぶ気力も無し。

まるで無気力人間のようですが、鬱状態ではなく、ただ単に100%やりたいことが無く、100%やりきるエネルギーも無い状態なのです。むしろ今は、100%やりたいことを見定めている時期かなと。

ヒューマンデザインで見ると、僕には働く生命力が少なく、あったとしても好きなことにしか注ぎ込めない、と出ています。無理して働くと疲弊するので、本当にやりたいことを自分から始めたくなるまでは、ただじっと人生が過ぎ去るのを待ち、自分を見つめ直すしかないのでしょう。ウィリアム・ブリッジスが「トランジション」で提唱した、人生のニュートラル・ゾーンですね。

このメカニズムさえ分かってしまうと、やる気が無くても焦ることはなく、落ち着いてその日その日が暮らせますね。今は「待ち」の時期だから、のんびりしててもいいやと。そのうち、やりたいことと出会うだろう と。

そんなことを思いながら「Manifestor Manifest」を読んでいると、ヒューマンデザインの4タイプを「アリとキリギリス」の物語に例えている部分に出会いました。

それによると、働き者タイプ=ジェネレイター(人類の70%)が持つ安定した生命力は働くためにあり、働くために彼らは存在しているそうです。ある意味、マジメなアリですね。

しかしそれ以外の3タイプ……安定した生命力を持たない王様タイプ=マニフェスターガイド役=プロジェクター1%=リフレクターは、キリギリスだと。アリのように働いてもうまくいかないし、アリの真似をする必要はない。しかしただ遊び惚けるのではなく、これら3タイプは「クオリティ・オブ・ライフ(QOL:Quality of Life)」のために存在するとありました。特に僕を含むマニフェスター(人類の9%)の場合「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」にインパクトを与えるために存在しているのだとか。

クオリティ・オブ・ライフ - Wikipedia

「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」とは、豊かな経済状況とはまた別の上質な人生、人間らしい生活、自分らしい生活を指すそうです。幸福感とでも申しましょうか。

マニフェスターは、働く代わりに「もっと人間らしく生きようぜ!」というインパクトを与えるのだ……ということは、初めて知りました。まるで「いばや通信」でご活躍中の坂爪圭吾さん(id:ibaya)みたいですが、このマニフェスターの役割は今まで知らなかったので、ちょっと驚きましたね。

まあたしかに、不安定ながらも自由な作家業を楽しむ=「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」の実践かもしれません。商業的成功とはまた別の幸福感、充実感もありますし。

 

とは言え、世の70%は真面目な働き者のジェネレイターですから、残り30%のキリギリスとしては「自分も働かなくちゃ!」というプレッシャーに襲われたこともままあります。でも身体はついてこなくて、バーンアウトすると。

でもここで今「自分は働くための存在ではない」「より良い生き方のためにここにいるんだ」と知ったのは、大きい収穫ですね。自分はキリギリスでも良いんだと認めてしまって良いと。この目ウロコ的な意識変化が、この先どうなるか……

もちろん「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」の感じ方も個人個人違うでしょうし、それを解き明かせるのがヒューマンデザイン・システムだと思うのです。