昨夜は一週間ぶりに強烈な夢を見た。夢の中、僕の目の前では、経済マフィアのような男達がテーブルを囲み「鷹は舞い降りた」「鷹の会社ももう終わりだ」「ダメな人材ばかり揃えているからだ」とどこかの会社の内情を話している。僕はそれを遠巻きにして眺めているうち、目が覚めた。02:19。
と、夢の内容をメモした後、いつもならすぐ眠りに戻るのだが、昨夜はそこからなぜか目が冴え、03:30頃まであーだこーだと考え事。でも結局また寝て、また夢を見た。
次の夢。僕は室内の足場の上にいて、なぜかお茶を淹れようとしていた。ところが足場は不安定で、なかなかお茶が注げない。そのうえ足場の下を家族がうろつきまわり、それに影響されたのか、僕は足場から降りてしまった。
家族からは「そんな不安定な所でお茶が淹れられるはずがない」と言われ、僕はムッとしながら部屋を出たが、内心(そろそろ現実的になる頃かな?)と自問して……目が覚めた。05:52。
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「鷹」は、すばやい判断力や、高所からものごとを俯瞰する客観性を表しているそうです。その「鷹」が地上に舞い降りたってことは、すばやく飛んでもいないし、客観視できる高みにもいない。能力を発揮できていないってことですね。
これが自分のことなら厄介ですが、実は最近、知り合いの会社組織がまさに客観性を見失って墜落寸前だよねと話していたところです。それが夢に出た気もしますし、実際どっちのことなんですかね。
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ちなみにジャック・ヒギンズの戦争冒険小説「鷲(ワシ)は舞い降りた」は映画化もされた高名な作品ですが、そのタイトルをもじった「鷹は舞い降りた」というエピソードがあるのが成田美名子さんの「エイリアン通り」。主人公シャールの家庭教師兼護衛であるセレム・ジン・スフィルは、まさに鷹の如く聡明で客観的な存在でしたが、鷹も飛び続けてはいつか疲れてしまう……というお話でした。
で、二つ目の夢も、なぜか「降りる」がキーワードなんですな。「坂を下る」「階段を下りる」夢だと、間違った方向に進むという意味ですが、なんとなく昨夜の夢は、不安定な所から離れて着地する、安定する的な解釈ではないかと。そろそろ現実的になろうという気持ちも、地に足をつける感じですし。
あるいは、不安定な所でお茶を淹れる=くつろごうとしても無理があるってことかも。人生をくつろぎたいなら安定した場所に行きなさいとか。
まあ、何をもって安定するかは難しいところですが、まずは心理的に安定することが一番かなと。経済的に不安定でも、心が安定していれば、あまりぐらつかずに済みますしね。