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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】詩の女神:哀愁に浸るか、憂鬱に沈むか

Melancholy

先日「今はものごとの完成に至る時期」と書きました。今年の秋までに、仕事なり人間関係を完成させて、次に進む流れがあると。このエネルギーの副作用として、過去を思い出して切なくなったり、将来を考えて不安になる方も多いようです。どうして終わるんだろう……終わったらどうなるんだろう……と悩むのも、今は仕方ない時期かと思います。

世の中には「ポジティヴ・シンキングでハッピーになりましょう!」的なメソッドもありますが、ヒューマンデザインでは悲しみを否定しません。生きていれば辛いこともあるし、悲しいこともある。ヒューマンデザインを習ったからといって、人生の嫌なことがひとつも無くなる、なんてこともありません。ただ、そういったネガティヴに思えることに対して、適切に対処する方法が学べるので、かなり楽にはなります。

僕も、数年前から比べると収入は減り、先々のことを考えると溜息が出ます。ただヒューマンデザインを知る前だったら、経済的不安に駆られて、仕方なくやりたくもない労働に就き、心身共に消耗していたでしょう。今は溜息をつきながらも、不安に駆られることなく、自分がやりたいこと・やりたくないことを見極め、日々を過ごしております。厳しい現実や、悲しみから生まれるものもありますしね。

以前ラジオで、吉田拓郎さんが「どうしてこんなに悲しいんだろう」という御自身の曲が出来た際のことを話しておられました。広島から上京して一年経っても歌手として芽が出ず、ああ東京には縁が無かったんだなあ、もう歌手の夢は諦めて広島に帰るか……という悲しみに浸っていた中から、自然に生まれてきたと。

ヒューマンデザインでも、悲しみは「詩の女神(Museクリエイティヴなものを生み出す神秘的な力)」を呼び起こすと言われています。このラジオでも竹内まりやさんが、名曲が生まれる時は「(詩や曲が)降りてくる」と仰っていますが、まさにそれです。

僕自身も一時期、悲しいことがあった後ほど新しい小説のアイデアが浮かんだ経験があるので、なんとなく分かります。ただ悲しみは、クリエイティヴな方向に向ければ詩の女神を降ろせるのですが、悲嘆の原因を自分の中で作り上げてしまうと詩の女神が死ぬとも言われています。まして哀愁に浸るだけではなく、憂鬱の沼に沈み込んでしまうと、これはもう病の領域になるわけです。もちろん病的なクリエイティヴ作品、というのも存在しますが、もし今、過去や将来に思い悩むなら、それが詩神を呼び降ろす哀愁なのか、病的な憂鬱なのか、感じることも大切だと思うのです。

 

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