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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

ロバート・レヴィーン「あなたはどれだけ待てますか?」

あなたはどれだけ待てますか―せっかち文化とのんびり文化の徹底比較

あなたはどれだけ待てますか―せっかち文化とのんびり文化の徹底比較

 

昨日、古書店にて「あなたはどれだけ待てますか」(絶版)を購入。社会心理学者の著者が、国や都市、文化による生活スピードの違いを分析した一冊で、単純な「スローライフは良いこと」という本でもありませんでした。たしかに忙しい生活は、ストレスや健康障害に至りやすいけれど、生きている満足度も高いと分析しています。まあ原書は今から20年前の1997年発売だし、分析結果も古びてしまっているでしょうが。

ところでヒューマンデザインでは(タイプにもよりますが)「決断するなら、いったん待ってください」とお伝えすることが多いのです。特に感情の波の激しい方には「感情の波が落ち着くのを待って、それから自分の本心を確かめてください」とお伝えしています。そうしないと、自分にとって間違った仕事に就いたり、間違った相手とつき合って酷いことになりますからと。ただ、それを言うと「え~、待つんですか~?」と面倒そうに言われるのもしばしばなのです。

なにしろ現代のスピード社会では「即断即決こそ素晴らしい」と褒めそやしていますし、長考が嫌われる場合もあります。また世の中の70%は、前へ進むエネルギーに満ちたジェネレイタータイプですから、いったん停止するのが苦手でもあるようなのです。

Shibuya

たとえば横断歩道で観察していると、まだ赤信号なのに、早く渡りたくてうずうずしている方を沢山見かけます。そこで5秒、10秒早くスタートしたからと云って、さほど人生は変わらないだろうとは思うのですが、身体が前に進みたがっているんですよね。そういった方が「待つこと」を会得するのは、なかなか難しいのかもしれません。

またネットショッピングで「これ欲しい!」と思った瞬間、購入ボタンを押すのを2、3日待てるかということですね。もちろん売る側もそれを見越して「本日限り!」「限定××個のみ入荷!」とこちらの購買意欲を煽る売り文句を出してきますから、それに飲み込まれてしまうこともあるでしょう。

まあ、お財布に痛くない程度の衝動買いなら、試しにその衝動のままに買ってみて、実際どうだったか、実験してみるのも良いと思います。その瞬間はすごく欲しかったのに、実際モノが届いてみたら、確認しただけで押入にしまいっぱなしとか、後からもっと安く売っているお店を見つけた、一週間後にもっと安くて高性能の新商品が出た、なんてこともありますしね。(そしてそれを避けるためにネット情報を漁りまくるという)

しかし正解が見えにくい、人生のもっと大きな決断……就職や転職、結婚や離婚をする際にも、自分は待てばいいのか、どれくらい待てばいいのか、待った後で何を頼りに決めればいいのか、ということもヒューマンデザインでは割り出せるのです。人生で迷いの多い方、待たずに失敗してばかりの方は是非、個人リーディングをどうぞ。

 

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