改訂版が出たばかりの「世界ウイスキー大図鑑」を購入しました。税込4644円。それだけのお金があれば、そこそこ美味しいウイスキーのボトルが買えるじゃないかとか、そもそもまだたいした量も飲めないじゃないかとも思うのですが、そんなことはどうでもいいのです。基本的に、何かに興味を持つと、図鑑なりカタログなりを入手して、そのジャンルの全体構造を眺め、個別にどんなものがあるのかを把握するのが好きなのです。ウイスキーの場合なら、蒸留所の歴史を知ってさらに興味を深めたり、次は何を飲んでみようかと選ぶのもまた楽し、なのです。
子供の頃は、ウルトラマンや仮面ライダー等の特撮番組に夢中だったので、ケイブンシャの「原色怪獣怪人大百科」がお気に入りでしたし、野生動物も好きだったので動物図鑑もあれこれと買って貰いました。小学校高学年でプラモデルに走るとTAMIYAのカタログを毎年購入し、60-70年代のハードロックやプログレを聴き集めていた20代ではMARQUEE発行の「ブリティッシュロック集成」を眺め、水晶や石に惹かれた時も「ブック・オブ・ストーン」等を頼りに知識を深めました。
もちろん今は、図鑑に匹敵する便利な情報サイトが無数にあり、それで十分にも思えますが、何かのジャンルに入門した時に、情報収集の起点となる図鑑やカタログがあるのは非常に便利ですし、書籍とサイトで情報を補完し合うのも楽しいですしね。
そうして情報を頭に入れつつ、図鑑やカタログに載っていないものと出会う楽しみも多々ありました。幼稚園生の頃、多摩動物園に行ったら、当時の動物図鑑では見かけなかった珍獣「シフゾウ(四不象)」を目撃し、子供ながらに『図鑑に載っていない動物も存在するんだ!』『図鑑だけを頼りにしちゃだめだ』と思ったのを覚えています。もしかするとあの驚きが、僕の情報収集欲・知識欲の原点なのかもしれません。