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作家 ヒューマンデザイン・プロフェッショナル・アナリスト 市川丈夫のBlog

松村一男「神話学入門」

神話学入門 (講談社学術文庫)

神話学入門 (講談社学術文庫)

 

文庫化された「神話学入門」(旧題:神話学講義)を、ざっくりと読了。本書は、ジェイムズ・G・フレイザー、ジョルジュ・デュメジル等、著名な神話研究者ごとの神話に対する学説や研究姿勢をまとめたもの。ヒューマンデザインでも『人間には一人一人、その人の神話(人生の物語・目的=インカネーションクロス)がある』としており、チャートを分析する際にも、個人の神話を理解する参考になればと思って。

ざっと読んだところ、チャート分析に一番役立ちそうというか、ヒューマンデザインと立ち位置が近いのは、やはりジョーゼフ・キャンベルの英雄神話論でしょうか。キャンベルが言う英雄神話は、英雄を主人公とし、その英雄が、何らかの障害を克服して、人間的成長を果たすというものです。これはヒューマンデザインが言う「人生の目的」「人生で出会う逆風的環境」と同じ構造なので、やはりキャンベル的に、相手を一人の神話的英雄とみなして、その物語を読み解くのが、僕は好きですね。

ただ本書では、キャンベルの英雄的な神話解釈は、美しいがゆえに、自分の理想的な解釈を入れてしまう場合があると指摘しています。たしかに英雄神話は、必ず逆境や障害がつきものですが、そういった面倒なことに対処したくないために、自分にとって耳障りの良い解釈や、美しい部分だけを切り取って陶酔する危険性もあるわけです。

ヒューマンデザインでも、自分の面倒な物語を受け容れようとしない人や、勝手な自己流解釈で、自分の神話を、ただ美しいだけのものにしている人もいます。まあ、勝手に美しい物語にしても、結局は逆境や障害に遭うんですけどね。しかし、たとえ自分が向き合うべき逆境に遭遇しても、さらにそこから目を背けてしまう人もあり、困ったもんだなあと思うこともしばしばです。 

ヒューマンデザインの創始者ラーも、その危険性に気づいていたのか、『リーディングで、インカネーションクロス=人生の目的を伝える時は、ネガティヴに伝えろ』と言い遺しています。甘いだけの解釈を伝えれば、結局は、その人が逆境に苦しむことになるでしょう。酸いも甘いも、その人の神話が持つ二面性を伝えるのが、正しいリーディングだということですね。

 

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