引き続き、創始者ラー・ウル・フーの講義録「Channels by Type」を翻訳中。ようやく第一巻(英文250ページ)の半分を越えたところです。先は長い……
その中でラーが、受講するアナリストたちに対して『皆さんは、ヒューマンデザインを普及させる(世に広める)ために、ヒューマンデザインを教わっているわけではありません』と話していました。
ところが大半の人たちは、ヒューマンデザインが一般的(ポピュラー)になれば、お客さんも増えるし、良いじゃないかと考えがちです。しかしラーは、多くの人たちが、まずヒューマンデザインでお金を稼ごうとしたり、さらに大勢に普及させることで、教祖のように振る舞う人も出てくることを危惧していたようなのです。
ラーは『たとえお金持ちになっても、もし不健康だったら、人生はおぞましいものになってしまう。それでは何の意味も無い。まず健康になることが一番だ。そして自分のタイプを活かすことで、自動的に健康になるだろう』と言っています。
ラーが言うには、ヒューマンデザインを学ぶ最も重要な目的は『ストラテジーと権威を実践し、タイプを活かし、抵抗のない人生を過ごすこと』であると。しかしそういった目的でヒューマンデザインに惹かれてくる人は少ないだろうとも言っています。このあたりは、哀しい現実ですねえ……
ところが『お金を沢山稼ぎたい』『大勢の人から認められたい』という考えにとらわれた人たちは、ヒューマンデザインを無闇に広めようとするわけです。大勢の人がヒューマンデザインを知れば、お客さんも増えるし、自分への尊敬も増すはずだと、マインド(思考)で考えてしまうんですね。しかし自分が健康になる前に、大勢の人を引き寄せても、所詮は自分と同じ、不健康な人ばかりが集まり、良くない影響(条件付け)を与え合うだけです。たとえそれでお金が稼げても、その人の人生はおぞましいものとなり、もっと不健康になってしまうでしょう。
まあ、僕自身の経験としても、今まで無闇にお客さんを増やそうとは思いませんでしたね。実際、分析するにも労力が要りますし、リーディングすると結構疲れるものです。僕が、生命力の薄いマニフェスターだという事実があるにしても、そんなに大勢のお客さんに対処できるものではないでしょう。そのあたりも無理せず、自然な範囲で、自然な流れで、ヒューマンデザインをお伝えできればと思っております。
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