NO PLAN NOTE 

ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】「The Many Faces of Fear」(恐怖と不安と神経質のゲート)を訳しました

f:id:crystal0207:20200628182745j:plain

3年前に購入した「The Many Faces of Fear」を翻訳しました。元々40ページほどの小冊子ですので、日本語版も38ページ程度。このテキストは、直観、思考、感情のセンターに存在するゲートそれぞれが持つ恐怖、不安、神経質さについて創始者ラーが語っているものです。恐怖や不安というと、悪いモノのように聞こえますが、それに囚われることなく、自分が注意しなければならないものを教えてくれると思えば、ポジティヴに受け容れられるのではないでしょうか。

f:id:crystal0207:20200628183835p:plain

これは僕自身のチャートですが、まず直観面には「不十分への恐怖」「死への恐怖」「権威への恐怖」があるわけです。「不十分への恐怖」は『自分には十分なスキル(技能)が無い』ことを恐れます。「死への恐怖」は、肉体的な死を恐れるのではなく、人生に目的が無くなってしまうことを恐れます。「権威に対する恐怖」は、特に両親という権威を恐れ、それに反抗します。しかしその恐怖に囚われず、スキルではなく自分の深みを磨いたり、愛するものを見つければ目的も見つかりますし、権威を疑うことで間違ったことにも気づけるかと思います。要は使いようですね。

また、僕の思考面には「反論に対する不安」「拒絶に対する不安」「人生の闇に対する不安」があります。「反論に対する不安」は、論理的な細かいツッコミを恐れます。「拒絶に対する不安」は、独特な考えを言うので、集団から排除されることを恐れます。「人生の闇に対する不安」は、人生に希望を求めながらも、人生の闇に出会うことを恐れます。この中で自覚があるのは「反論に対する不安」ですね。こうして一生懸命ヒューマンデザインを学んでいるのも、ある意味、どんなツッコミが来ても大丈夫なように、理論武装しているのかもしれません。しかし「拒絶に対する不安」は、さすがチャネルとしてつながっているだけあって、ほとんど感じませんね。あるいは、集団から排除されるのに慣れてしまったので、怖くないのかも。また思考面全体が安定していることも、有利に働いているように感じます。

そして感情面にはひとつだけ「親密さに対する神経質さ」があります。これは、相手に対して親密になって良いのかどうか、特に性的に親密になって良いのかどうか、ナーバスになるという意味です。まあ、これも、相手をよく吟味することになれば、ある意味、長所として機能するんじゃないでしょうか。そう簡単にカラダは許さないわよ的な。

こういった直観的な恐怖や、思考的な不安や、感情的な神経質さを抱えている方は大勢いらっしゃるかと思いますが、自分のチャートに恐怖のゲートがあるなら、恐怖が生じるのが自然なのだそうです。そしてそれは、決して悪いものではないと。

このテキスト、それぞれのゲートの説明はごく簡単ですが、その意味が分かると、リーディングなり分析なり、また新たな切り口が得られるかと思います。恐怖のゲートについては「Rave Anatomy」でも説明があるので、いずれそちらも(何年後かに)訳してみたいところです。