連休に入る前に「The Difinitive Book」第9章「チャートを読む」の翻訳も終わりました。この章は、英文30ページほどで、各タイプごとのリーディング例が載っています。どのリーディング例も、あくまで基本的な、タイプ、ストラテジーと権威、定義型、センター、チャネルを中心に語られているので、日本で言うところのゼネラル・リーディングのお手本みたいなものですね。細かいラインには触れていないし、インカネーションクロスについても軽く触れている程度ですが、まあゼネラル・リーディングであれば、それで十分でしょう。
どのリーディング例も、特に白い未定義センターに多くを割いていますが、僕も最初にリーディングする時は、そこのご説明に時間をかけています。まあ、やはり不健康さや課題が表れやすい部分ですしね。
そしてこの章の冒頭では、ヒューマンデザインは練習(Practice)が大切、ということも説明されています。ヒューマンデザインでは、それぞれの要素を説明する際に「キーノート」という言葉を用います。たとえ公式の講座で学んでも、それをリーディングで上手く説明できない方もおられるでしょう。それでも一応、キーノートをつなげたり、織り交ぜることで正しい説明になるはず、という想定下に教育が行われています。
ただ、この章に、創始者ラーの言葉も引用されていますが、それによると……
しかしキーノートは、科学的に使うものではありません。これは芸術(アート)なのです。それには、練習と時間がかかります。なぜならボディグラフの分析とは、自由なものだからです。人が、ボディグラフを見て、それを探求する際には、自由さが必要となってくるからです。
……とあります。
ある意味、公式のヒューマンデザイン講座で学ぶのは、絵画教室に行くようなものです。そこでは、デッサンの仕方や、絵画的な知識や理論を学べます。
でもリーディングは、その知識や理論を用いて芸術作品を描いてくれ、というようなものです。その知識や理論を使いこなしたり、キーノートをつなぎ合わせるにも、上手いヘタがありますし、センスも必要になってきます。ただ単にキーノートを羅列するだけなら誰にでもできますし、ラーが言うように、ある程度自由にやっていい分、自分勝手な解釈を織り交ぜる危険性もあったり、どうやればいいか分からない場合もあるでしょう。だからこそ、練習が大切だし、時間をかけて何度もリーディングを繰り返すうちに上手くなっていくはずです。
そう言う僕自身、芸術的なリーディングができているかどうかは定かではありません。一応、僕は精神世界のクォーター生まれで、説明する才能をインカネーションクロスに持ち、 情報発信するマニフェスターですから、我ながらデザイン的にはリーディング向きだよなあとは思うものの、学び始めてから9年目に入った今でも、ここはこういう説明をした方が良いなあと、あらためて気づくことも多々ありますね。まあ、それは人生の道が試行錯誤(3番ライン)のせいかもしれません。
今回訳した第9章は、短いながらも、なかなか考えさせられる章でしたね。
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