NO PLAN NOTE 

ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【読書】ダニー・ドーリング「Slowdown 減速する素晴らしき世界」

今日は、津田沼丸善にて「Slowdown 減速する素晴らしき世界」を購入。そのまま同じ建物内のロイヤルホストに入り、あんみつ食べながら、読み始めました。本書は、人口的にも経済的にも加速・増大を続けてきた人類が、すでに減速期に入っていることをデータによって立証しようとした一冊。しかし人口が減ったり、経済的に減速することは悪いことではなく、良い面もあると。ただ、今まで加速・増大に慣れきった人々がその変化になじめず、その減速を危機のように感じてしまうだろうとも分析していました。

日本でも経済的な停滞や、人口減少が危機のように叫ばれていますが、本書ではむしろ日本を「スローダウン先進国」として捉えています。先日も「脱成長」「トカイナカに生きる」を読みましたが、最近こういったスローダウン的な生活がとても気になっています。

ヒューマンデザインの創始者ラーも「2027年に向かって人類はその数を減らしていく」「しかし人口が減るのは、悪いことばかりではない」としています。また経済的には「1ヶ月に100万円も必要な人間なんてそんなにいない」「お金を沢山稼いでいる人間は不健康(Not Self)だ」と言い、無意味に収入を加速・増大させることの愚を説いています。こういったラーの発言と、この「脱成長」「スローダウン=減速」という考え方が妙にシンクロしているように感じるんですよね。

また冥王星は今現在60番ゲート「制限・限界」のゲートにあり、2024年4月までこの位置に居続けます。さらに2024年4月以降、冥王星が次に入るのは41番ゲート「減少・減益」のゲートです。この影響に引っ張られると、経済的には限界を迎えたり、頭打ちとなり、さらに2024年4月以降は売上げや収益も減っていく時期となります。

しかし健康的(True Self)に生きている人は、そういった冥王星の影響を受けて仕事が減ったり、収入が減っても、それで苦しむことなく過ごせるはずです。そもそも健康的な人は、それほど多くの収入を望んでいないでしょうから、収入が頭打ちになっても『まあ、これぐらいあればいいや』と感じるかなと。月に100万円なんて必要なく、とりあえず払うものを払い、ちょっと欲しいものを買って、たまにぷち贅沢できるぐらいのお金があればそれでいいじゃないかと。まさにスローダウン=減速的な生き方を受け容れられる人たちだと思うのです。

恐らくこの冥王星の影響を受けて苦しむのは、今までのような加速・増大的な意識を持った人たちでしょう。もっと収入を増やした方がいい、もっと集客した方がいい、もっと店舗を増やした方がいい、もっとSNSのフォロワーを増やした方がいい、もっとYouTubeのチャンネル登録者を増やした方がいい、若いうちに結果を出した方がいい……等々。そういった意識に対して、冥王星「限界」「減益」というブレーキ的な影響力を及ぼし、2027年に向かっていくはず。

僕も今現在は、1ヶ月にリーディングを10~12回お受けしていますが、そのうち1ヶ月に5~6回しか仕事が来なくなるかもしれませんね。まあ、それでも死にはしないだろうし、ヒマになったらテキストを翻訳する時間も増えるし、買いためた本を読んだり、ゲームしたり、散歩すればいいし、それはそれで良いかなと。経済的に厳しい時代も経験しているので、お金が無いなら無いで、それなりに工夫して過ごせるかと思います。

2027年に向けて、そのようなスローダウン意識への変化も求められるのではないでしょうか。