本日9月5日15:02に、逆行中の冥王星が61番ゲート「神秘」に戻ってきました。冥王星は約254年かけてホロスコープ上を一周するため、逆行して前後のゲートを移動しながら、64のゲートそれぞれに約4年弱ずつ滞在することになります。そのため、冥王星からの影響＝条件付けは長期に渡りますし、それだけ濃厚に作用するとも言われています。
今回のサイクルで冥王星が「神秘」に入ったのは……
2018年03月8日～2018年06月11日(約3ヶ月)
2019年01月06日～2019年09月11日(約8ヶ月)
2019年10月25日～2021年03月17日(約1年5ヶ月)
2021年6月11日～2022年1月14日(約7ヶ月)
2022年9月5日～2022年11月10日(約2ヶ月)
……となります。つまり、まだコロナ禍前だった2018年からその影響は下りていて、コロナ禍が始まった2020年にピークを迎え、今日からの2ヶ月間が、今回の冥王星「神秘」期の最終章となります。
ここまでの4年間、冥王星によって「神秘」的なものに引っ張られてきた人たちは、本来の自分から外れてしまい、最終的にネガティヴな結末を迎えたでしょう。僕の周辺で言うと、例のなんちゃらカードが発売されたのが、まさに冥王星が「神秘」に入った2018年3月でした。それに惹かれて、多くの人たちがヒューマンデザインの資格を取りに来ましたが、結局2020年には販売側と制作側がお金でモメて販売中止になり、せっかく高額な受講料(80万円)を払ったのにそのカードが使えず、資格を取った人たちも潮が引くようにいなくなりましたね。ですから、これからの2ヶ月間も『あの神秘的なものを学べば私もお金が稼げるはずだ』『副業になるはずだ』などと「神秘」的なものに取り組んでも、決して良い結果は得られないでしょう。
特に今は、海王星が36番ゲート「未経験」にあり、天王星も昨日から2番ゲート「正しい方向性」というゲートに入っています。この３つの遠惑星をつなげて考えれば「神秘」的で「未経験」の「方向」に進むのが正しいと思ってしまうかもしれません。今までやったことがないけれど、この神秘的なものを学ぶのが正しいんだ！と思ってしまうとかね。
となると、きっとまたこの2ヶ月間も「神秘」的なものに惹かれる人が増えるんだろうなあ……と諦めております。まあ、人間、痛い目に遭わないとわからないし、そういう人たちは時間やお金を代償にして、学びを得るしかないですね。
しかしこういった星の影響に関係なく、自分本来のテーマとして「神秘」的なことを考えたり、「未経験」のことを経験したり、「正しい方向」に向かうことが合っている人たちもいます。それが自分らしい判断なのかは、やはり自分個人のストラテジーと権威に従うしかありません。ストラテジーと権威が「神秘」的なことを考え、「未経験」のことに取り組み、自分の「方向性」を定めているなら、それはそれでバチは当たらないでしょう。
そして最も「神秘」なものは、自分なりの独特な答えだと言われています。この4年間、ずーっと何かを考え続けていた人もおられるでしょう。会社を辞めようか、あの人が好きなのか嫌いなのか等、その人にしか出せない答えこそ、本人ですら、もっとも分かりにくく「神秘」的なものなのです。そしてそこで出てくる答えは、案外シンプルなものです。やっぱり会社を辞める、辞めない、やっぱり好き、好きじゃない、そんなものです。しかしそのシンプルな、悟りのような答えに行き着くまでには、何度も何度も考え続ける必要があるんですね。
もしも、この4年間迷い続けてきたことがあるなら、ここでもう一回、それを考えさせられるでしょう。そこで自分らしい答えが出せるかどうかも、自分個人のストラテジーと権威にかかっています。長かった冥王星の影響を感じつつも、それをスルーして、自分なりの答えを出せるかどうかですね……
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