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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】勉強会:抽象性チャネル:過去を見つめ、人生経験を求め、それを共有(シェア)する

今日も月例のオンライン勉強会でした。

今回は、集合体の抽象性チャネルの話になりました。上の図(抽象回路全体)を見てもわかるように、抽象性には太陽神経叢=感情も関わっています。一方、論理性には感情は無く、脾臓の直観でスパッと「これは良い」「これは良くない」と判断できます。しかし抽象性は、人生経験を求める領域です。人生経験って、良いか悪いか、そんな簡単に割り切れるものじゃないんですよ。たとえば離婚してしまった場合、その経験が正しかったか、悪かったかなんてよく分からないし、良かったとも言えるし、悪かったとも言える。だから抽象的なのです。そして論理性は未来志向ですが、抽象性は過去を見つめます。離婚したという経験も、ある程度時間が経って、それが過去になった頃にようやく、ぼんやりとした意味が分かるのではないでしょうか。

そんな抽象回路の根っこにある力=フォーマット・エネルギーが53-42「やりきった人生経験を終わらせ、新たな経験を始める」チャネルです。人生経験は、やりきったら終わりますし、やりきった経験を続けても、それ以上は学びも利益もありません。だったら次の経験に行くしかないし、次の経験に行けば、さらに成長できるのです。このチャネルを持っているジェネレイターさんは、ある種の経験をやりきったら、もう仙骨が反応しなくなるはずです。誰かと十分につき合ったら、もうその人と会う気はしないでしょう。そのように人生経験には必ず終わりがあるものです。と言っても、同じ人間関係や仕事の中で、その経験が変化する場合もあります。誰かと知り合って、恋人という経験が始まり、それをやりきったら結婚/夫婦という経験が始まり、子供ができたら父母/家族という経験が始まるわけです。同じ会社に勤めていても、新入社員という経験から始まり、主任、課長、部長、または別の部署、という経験に変わるわけですね。

さらに41-30「想像力(イマジネーション)を使って相手の情熱に火を点ける」というチャネルもあります。この根っこには41番ゲート「想像力やアイデア」があり「ああしたら良いんじゃないか、こうしたら上手くいくんじゃないか」という期待を高め、それによって30番ゲート「情熱の炎」を高めて、周囲の人たちを動かすチャネルです。ですので、この41-30チャネルの持ち主はアイデアマンなのですが、それを実行するのはまた別の人になります。またこの想像力は「お金が無いなら無いで工夫すればいいじゃないか」という想像力も駆使します。これから先、数年後に冥王星がこのゲートに入りますから、2027年という変化の時代を乗り切るには、そういった経済的な想像力も必要になってくるでしょう。さらに言うと、41番ゲートの「想像力」は「妄想」でもあり「性的妄想」でもあります。また集合体のチャネルは、世の中に共有(シェア)しますから、マンガのエロ同人誌で、自分の性的妄想を表現して販売するのもこの41-30チャネルなんじゃないかと(^_^;)

そして抽象性は人生経験を求め「私はそこへ行ったことがある」「私はそれをやったことがある」と言いたい回路です。その代表格が35-36「未経験の経験に入り、それが終わったら次の経験に行くなんでも屋チャネルです。ここはボディグラフで対称的な位置にある16-48「7年間かけて論理的な技能(スキル)を磨く」チャネルと対になる、真逆の性質です。つまり、この道一筋何十年という職人肌ではなく、一過性の経験を沢山経験しているゼネラリストのチャネルです。しかしその性質を上手く活かしている人には、なかなかお目にかかったことがなく、この36-35チャネルを持っている方はだいたい御自分のことを器用貧乏に感じていますね。サーフィンをやったことがあって、スペイン語もちょっと知っていて、バイオリンも習ったことがあるけれど、どれもプロ級じゃないという。ただ、それで良いですし、その一回の経験でも知識になるし、ツブシが効きます。この道一筋何十年の職人は、ツブシが効かないんですよ。そしてこのチャネルが不健康になると、抽象的な感情である「期待」が高まってきて「もう一回やったら上手くいくんじゃないか」と思い込み、一度やった経験を何度も何度もループし始めるのでご注意を。

これは抽象性全体に言えることですが、あくまで一回経験してみたいのだから、いきなり大金をかけない方が無難です。何かを経験してみたいなら、とりあえず少額から始めたり、一度体験会に行くことをオススメします。その一回で気持ちが満たされれば、その経験は終わりにすればいいんですよ。

しかし人生経験というものは厄介で、上手くいくと思ったら最終的に上手くいかなかったり、逆に上手くいかないと思ったら最終的に上手くいくことがあります。それがこの29-46「仙骨がはいと言ったなら、覚悟して関わる」チャネルです。ここには29番ゲート「はいと言う」が含まれていますが、なんでもかんでも「はいはい」と言って関わる必要はありません。それはむしろ不健康な状態です。ここは、仙骨が「はい」と言ったなら、たとえマインド(思考)がどう考えていようと、覚悟して関わりなさいという意味です。そして仙骨の「はい(うん)」に従って関われば、たとえその経験の途中が苦しくても、最後は良い経験で終わるでしょう。その代わり、その経験をやりきるまで、どっぷりその経験に浸る必要があります。29番ゲート「はいと言う」は、卦でいうと水+水なので、深い水底なんですよ。人生経験も、その深い水の中にどっぷり浸かる必要があるわけです。その途中は暗いし、先行きも曖昧だし、どうなるかわからないけれど、どっぷり浸った先で、素晴らしい宝石のような経験を「思わぬ発見(セレンディピティ)」するかもしれないのです。

そして人生経験をやりきったり、思わぬ発見をしてそのエピソードにオチがついたら13-33「他人の経験を聞く」チャネルに話すことで、その経験は終わります。話すことで、その経験を手放せるんですね。そして僕自身、この13-33チャネルが人生のメインテーマなので、リーディングを通して、その人の人生経験や秘密を聞くことが多いですね。ホントに皆さん、僕みたいな初めて会ったおじさんに(笑)、よくまあそんな秘密を話しますね、というぐらい、いろいろな話を話してくれますね。ヒューマンデザインの仕事を始めてから、借金、浮気、セックス、犯罪、病気……本当に沢山の経験をお聞きして、ある種、耳年増になったかもしれません。そういった経験を聞いた後、僕はちょっと一人の時間を設けて、その過去の経験に思いを馳せ、自分の中で整理してからBlogに記録しています。もちろんBlogに書けない話も多々ありますが、オブラートに包んだ上で、Blogを通して集合体に共有しているわけです。

 

集合体は、世の中に経験的な智慧をシェアする回路ですので、この回路のチャネルを持っている方は、InstagramTwitterTikTokなどのSNSも向いているでしょう。逆に抽象回路が繋がっていない方は、そのようなSNS的発信は向いていないので、ご無理のないように。来月の勉強会は、さらに抽象性チャネルへ、そして部族回路の話へと続きます。

 

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