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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】「Human Design Revealed」

※2022年12月13日~17日 広島・博多にてリーディング募集中です。

※12月18日~2023年1月6日まで年末年始休みとさせていただきます。

先日、天文暦を購入した海外サイト「Zen Human Design」から「Human Design Revealed(暴露されたヒューマンデザイン)」なる書籍を取り寄せました。英文140ページほどで、サブタイトルには「本来の啓示に基づいた、ヒューマンデザイン・システムの決定版マニュアルであり完璧な参考書」とあります。

この「Zen Human Design」サイトの主催である、スイス人のChaitanyo氏は、1993年にアメリカでヒューマンデザインと出会ったそうです。当時は、創始者ラーがヒューマンデザインを世に出したばかりの頃で、まだ解析ソフトも無く、手書きのチャートを見せられたと。そして雑誌の発行人だったChaitanyo氏は、ラーがヒューマンデザインを広める手伝いをし始めました。そしてChaitanyo氏と妻は、アメリカで最初のヒューマンデザインのアナリストに認定され、アメリカでのヒューマンデザイン・システムの独占契約書もラーと交わし、ラーのために7年間、献身的に奉仕したと。

しかしこの当時のヒューマンデザイン・システムは、最初の出版物である「The Black Book」にもあるように、タイプもストラテジーも権威もプロファイルも無く、ボディグラフとゲートとチャネルしかなかったのです。

ところがChaitanyo氏によれば、1997年春の授業で、今のようなタイプ、プロファイル、ストラテジーと権威をラーが思いついて付け加え、本来のヒューマンデザイン・システムが隠されてしまったと。Chaitanyo氏たちは、後から加えられたものを受け容れず、1999年にはラーと感情的にぶつかり、別れることになったそうです。その後、権利関係でもラーと揉め、誹謗中傷も受けたと。Chaitanyo氏は、今のヒューマンデザイン体制は、人々を不幸にし、依存させるために作られたナンセンスなものだと断罪しており、本来のVoiceの啓示とはまったく関係が無いとまで言っています。

まあ、一方の当事者であるラーが死んだ今では、その経緯や真相はわかりませんが、ラー・ウル・フーにとっての小惑星キロン・リターン(50歳前後の転機)は1998年でしたから、その前後で、何かしら時期的な変化があったかもしれませんね。

そういう意味で本書は、これこそ本来のヒューマンデザイン・システムだという触れ込みになっています。実際、内容としても「The Black Book」と同じく、ボディグラフ、9つのセンター、定義型、ゲートとチャネルについてだけ説明されていて、タイプもプロファイルも、ストラテジーと権威も、インカネーションクロスもありません。

 

……しかしですねえ、これが本来のヒューマンデザイン・システムだとしたら、つまんないなあ、という印象です。僕自身、タイプやプロファイルや、ストラテジーと権威や、インカネーションクロスに救われてきたので、たとえ後付けであろうと、必要な情報だと感じています。また僕には基盤の1番ラインがまったく無いせいか、「そもそも」とか「本来は」に興味が無いんですよね。なので正直言うと、本書は買う必要なかったなあというのが率直な感想です。

まあ、海外でもさまざまなヒューマンデザイン学派がありますし、これから日本でも、いろいろ分派していくのでしょうが、このシステムの知識をどこまで取り入れるかは人それぞれでしょう。そして海外同様、日本でもヒューマンデザインを巡って、お金と権利で揉めることも増えるかもしれませんね……

 

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