明日3月22日02:23、牡羊座新月となります。今回の新月と太陽の位置をヒューマンデザインのホロスコープ(ホイール)上で見てみると、25番ゲート「自己のスピリット・無垢」となります。ここは、子供のように無垢な魂のゲートであり、人も花も星も石も愛する、普遍的(宇宙的)な愛のゲートです。しかし、何しろ子供のように無垢ですから、相手を疑ったりはしません。ある意味、25番ゲートは「お人好し」や「世間知らず」のように思われることもありますが、それくらい純粋無垢なんですね。
ところが今回の位置をさらに細かく見ると、25.3「無垢に行動しても、成功するとは限らない」です。25.3▲は「失敗やショックに耐えるエゴの力」です。この25番ゲートの反対側には、51番ゲート「ショック・覚醒の喚起」があります。そこから生じる、魂を鍛えるためのショックや、3番ラインとして間違いに出会っても、いかに無垢さを失わずにいられるかが試されるところなのです。
しかし25.3▼は「不運によって無垢さが失われると、最悪の場合、犯罪や自殺に走る」となります。これ384種類あるラインの説明の中でも、一二を争う、ネガティヴな説明なんですよ。つまり、魂を鍛えるためのショックが不運な出来事として起きた時、それを呪って『もうやってられるか！』とばかりに犯罪や自殺に走ると。この▼(デトリメント)については、本来の「易経」の「无妄・六三」の話がヒントになるでしょう。
ある男が道を歩いていると、首に手綱をつけられた牛がいた。『はて、この牛はどこの牛だろう？』と思ってその手綱を持った途端に、村人が駆けつけ『お前だな、牛泥棒は』と責められた……
これが「無垢に行動しても、成功するとは限らない」です。つまり、何も悪気はないのに酷い目に遭うのです。それでも状況や人を恨まずに、無垢なままでいられるかということですね。
ちょうどノード軸も今、27番ゲート「養育」と28番ゲート「ゲームプレイヤー」にありますが、これを環境的に言うと、皆さんの周囲に、まともな教育を受けていない、人生の負け組的な人たちが現れることになります。なんとなく、最近話題の元国会議員を思い出しますね。そういう人たちも、生まれた時は無垢な子供だったのでしょうが、親からの愛が欠けていたり、何かしらの不運やショックを受けて、世の中を呪うようになったのかもしれません。そしてまた人生のゲームで勝つために、一発逆転を狙って、ハデな手段を使っている、とも考えられます。しかしそれすら失敗すれば、後はもう自殺するしかないと……
ですから今回の新月に引っ張られ過ぎると、最悪の場合、犯罪や自殺に走る可能性があるわけです。これかなり危険なラインですので、ご注意ください。
実は僕自身、意識のノースノードはこの25.3です。たしかに僕自身、ショックを受けたこともありますし、他人のとばっちりを受けて酷い目に遭ったこともあります。でもまあこうして、犯罪にも走らず、自殺もせずに済んでいるので、何とかなっているのでしょう。
そういう意味で、非常にネガティヴな新月なのですが、この25.3▼に偏るには、この位置か、反対側のゲート(いずれも牡羊座)に冥王星が入る必要があります。なので、必ずしも犯罪や自殺に走るとは限りません。そして冥王星は、これから水瓶座に入るところですし、冥王星が25.3に入るのは2068年あたりになります。今から45年後ですから、僕が99歳の頃……まあ、さすがにもう死んでますよね。しかしその頃、生まれた人はみな、この25.3▼を持ったデザインなので、犯罪や自殺に走りやすい世代が生まれるのかもしれませんね。
そして今回の新月では、反対側の51番ゲート「ショック・覚醒の喚起」に木星が入り、25-51「イニシエーション」チャネルが形成されています。3番ライン×2番ラインという組み合わせなので、バチッと調和/共鳴的につながってはいませんが、それでも魂を鍛えられるようなショックを受けたり、一見すると不運に感じられる事件も起きるでしょう。しかしそれが、本来の自分に目覚めるための通過儀礼なのです。
ちなみに木星が入っている51.2は「ショックを受けた時に、本能的に撤退する」か「悪い意味で頭が良すぎて、そのショックを頭でどうにかできると思い込み、撤退を拒否する」です。まあ、何かショックなことがあったら、無理して立ち向かわず、2番ラインとして引き籠もるのが良さそうですね。
そして、そんな新月の翌日、冥王星が水瓶座に移動しますが、それについてはまた明日……
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