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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【Human Design System】ヒューマンデザインとは?

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創始者ラー・ウル・フーと「声(Voice)」

ヒューマンデザイン・システムの創始者は、ラー・ウル・フー(1948-2011 カナダ出身・本名Robert Allan Krakower)です。ラーは1983年、それまでの生活を捨てるような形でスペインのイビサ島に移住しました。そして隠遁者のように島で暮らすうち、1987年1月3日の夜、「声(Voice)」という存在から『働く準備はできたかね?』と呼びかけられ、このヒューマンデザイン・システムを伝えられたと言われています。

つまりこのヒューマンデザイン・システムは、ある種のチャネリング情報としてもたらされたわけですが、ラー自身は『そのことは信じなくてもいい』『とにかくこれは便利なシステムだから使ってみてくれ』と発言していますし、僕自身も、実際にそういうことが起きたかどうかは、あまり気にしていません。ヒューマンデザインは、科学的に立証できないものですが、宗教ではありませんし、ラー個人を崇拝するものでもありません。あくまでも、宇宙から伝えられたシステムを研究し、実践するものとご理解ください。

ラーは2011年3月12日に亡くなりましたが、今現在も、世界各国にヒューマンデザインの研究団体があり、活動を続けています。その中心となっているIHDS(International Human Design School)では、様々な講義やテキストが提供されています。

IHDS - International Human Design School

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占星術易経+チャクラ+カバラ=ヒューマンデザイン?

さて、そのVoiceから伝えられたヒューマンデザイン・システムとは、誕生時の星の位置と、生まれる88日前の星の位置から、その人の個性や運命を導き出すというシステムです。それだけ聞くと星占いのようにも聞こえますが、その分析には、さらに中国の『易経』、ヨガのチャクラ、ユダヤ秘儀であるカバラの生命の木の仕組みも取り入れられています。言うなれば、古代の4つの智慧を統合したシステムなのです。

僕自身はこのシステムを『とても人間に考えつけるシステムとは思えない』と感じています。たとえ占星術易経とチャクラとカバラの専門家が智慧を絞っても、このシステムを編み出せるとは思えないんですよね…… 

ヒューマンデザインは「個人差(Differentation:個体差、差異、違い)」を分析します。人間は、一人一人、他の人たちとは違った存在です。得意なことや、苦手なことは、一人一人違います。ライフスタイルも千差万別です。人生の目的もみな違いますし、成長するために出会う環境や相手も違います。

ところが世の中は『みんなこうするべき』『他の人たちに合わせるべき』という「均質化(Homogenized)」の方向に向かっています。親は子供を他の子供と同じように均質化し、学校は生徒を均質化し、会社は社員を均質化し、いつしか自分自身のマインド(思考)も『みんなと同じように(均質化)した方がいいんじゃないか』と思い込み、本来活かすべき自分特有の個性を殺していくのです。しかし本来の自分を殺したまま、人生がうまくいくはずもありません……。

■本来の自分らしい生き方を実践するシステム

ヒューマンデザインとは、本来の自分を分析し、他の誰とも違う、自分らしさを取り戻すためのシステムです。そして、生きることそのものを楽にしてくれます。一種の自助(Self-Help)システムと言えるかもしれませんね。

ただし心地良く生きるためには、自分らしい生き方を実践することが必要です。分析した事実だけ知っても、あまり意味はありません。自分らしさを理解した後は、親や学校や社会から押しつけられた均質化を落とし、自分らしさを取り戻すプロセスを実践する必要があります。そのプロセスは、何年もかかるかもしれませんが、それでも少しずつ、生きることが楽になってきます。自分が今まで経験してきたことがどうして起きたのか、なぜ自分は他の人たちと違うのか、という理由も理解できるようになります。そういった実感が本当に得られるのも、ヒューマンデザインを続けている理由のひとつでしょうか。

今現在、生きづらさを抱えている方や、自分の個性をもっと知りたいという方、そして自分らしい生き方を実践してみたいという方には、是非ヒューマンデザインに触れていただきたいと思っています。

 

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