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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】定義型について

ヒューマンデザインでは、その人個人のエネルギーのまとまり方を「定義型(Difiniton)」という用語で表しています。「定義型」もその人の個性であり、場合によっては、自分の中に欠けている部分があると感じたり、それを必死に求めて不健康(Not Self)になる可能性もあります。また、人間関係にも大きく作用する可能性があります。ここでは「The Difinitive Book」の図例から、それぞれの「定義型」の特徴をご説明していきます。

「定義型」の見分け方は、9つのセンターのうち、色のついたセンターが赤や黒の線(チャネル)によってつながっているかどうかによって判別されます。たとえば上図は、Gセンターと仙骨センターがチャネルによって1つにまとまっている「シングル定義」(人類の約40%)です。この場合、体内のエネルギーが1つにまとまっているため、何か迷った場合でも、自分一人で決断できますし、他人は必要としません。「シングル定義」自己完結型であり、自分が取り込んだ情報を消化しやすく、自分の中の会議もスムーズに進むでしょう(感情権威は時間がかかるでしょうが)。

こちらは、Gセンター、脾臓センター、ルートセンターという3つの色付きセンターがチャネルによって1つにまとまっている「シングル定義」です。このように3つ以上のセンターであっても、チャネルという線によって統合されていれば、自己完結型「シングル定義」となり、自分のことは自分で決められるでしょう。そういう意味では、あまり「シングル定義」には注意すべき点はありません。

ただし悪くすると、他のスプリット定義の人たちの優柔不断さが理解できなかったり、『どうしてあの人は、自分で自分のことが決められないんだろう?』と感じるかもしれません。また「シングル定義」は、メカニズム的に他人を必要としないため、スプリット定義の人たちのようにメカニズム的に誰かと出会うようには出来ていません。これをロマンチックに解釈するなら、もしあなたが「シングル定義」なら、あなたの白い未定義部分を埋めてくれる相手には出会いませんよということです(^_^;)

次は、色付きセンターのまとまりが2つに分裂している「スプリット定義」(人類の約46%)です。実際、このようにエネルギー領域が2つに分かれている人が最も多いことになります。上図では、ヘッド+アジュナセンター部分と、喉+脾臓+ルートセンター部分に分かれています。このような構造では、情報を取り込んだ場合、喉+脾臓+ルート部分が直観的に『これは大丈夫/これは危険だ』と判断しても、ヘッド+アジュナの思考部分が『いやでもこういう可能性もあるのでは?』と考えてしまいます。まあ、二重人格とは言いませんが、エネルギー領域の足並みがすぐに揃わず、情報のすり合わせにも時間がかかりますし、自分内会議もなかなかまとまらず、決断にも時間がかかるでしょう。

また上図は「シンプル・スプリット定義」と呼ばれる構造です。アジュナと喉センターをつなぐ62番ゲートさえあれば「シングル定義」になれたのに……と感じるため、62番ゲートが欠けているように感じ、悪くするとそれを必死に追い求め、不健康(Not Self)になってしまうのです。

このように分裂部分をつないでくれるゲートを「ミッシング・ゲート」と呼びます。これも人によって「ミッシング・ゲート」が1つだけの人もいれば、7つも8つもある人もいます。複数の「ミッシング・ゲート」があれば、もちろん複数のゲートを求めてしまいますし、1つしかなければ、そのたった1つの「ミッシング・ゲート」に執着してしまうでしょう。しかし「ミッシング・ゲート」を追い求める必要は無く、それを持った相手と自然に出会えると言われています。実際、パートナーやお子さんが「ミッシング・ゲート」を持っていたという例が多く、厄介な反面、メカニズム的に出会えるお相手がいるというのはロマンチックですね(^_^)

こちらは同じ「スプリット定義」でも「ワイド・スプリット定義」と呼ばれる構造です。単純に『このゲートさえあれば良かったのに』という「シンプル・スプリット定義」とは違って、この「ワイド・スプリット定義」は、2つのエネルギー領域が大きく離れているため、どこか1つのゲートがあればつながるわけではありません。

この「ワイド・スプリット定義」も、情報のすり合わせや決断に時間がかかりますが、大きく離れた空白領域をまるごと埋めてくれる相手が必要になってきます。また、その空白領域を埋めてくれる相手に対して敏感になるとも言われています。そして「シンプル・スプリット定義」のように特定の「ミッシング・ゲート」は無いため、それを追い求めることもありません。

その代わり、自分の決断のしにくさや、白い未定義センターの性質を、自分のせいではなく、他人のせいだと感じる場合があります。『私はなかなか決断できないけれど、それはあの人がああだから、こうだから』と言い出す可能性があったり、自分の不健康さに目を向けない場合もあるので注意しましょう。

次は、エネルギーのまとまりが3つに分裂している「トリプル・スプリット定義」(人類の約11%)です。これも三重人格とは言いませんが、3人で自分内会議をやっているようなもので、情報のすり合わせや決断にさらに時間がかかるでしょう。その3領域を必死にまとめようとして、攻撃的(アグレッシヴ)な人間になるとも言われています。

この「トリプル・スプリット定義」の場合、特定のゲートを追い求めるのではなく、白い未定義センターを追い求め、強烈な条件付けを受けるので注意しましょう。

もちろん「トリプル・スプリット定義」の人たちも、その3領域をつなげてくれる相手を求めています。しかし3つの領域を都合良く1人でつなげてくれる相手って、なかなかいないんですね。いや、たまにいるんです。そういう都合の良い人も。しかしそういう人は、あまりにも都合が良すぎるので、「トリプル・スプリット定義」の人がものすごく惹かれてしまい、依存的になってしまうので避けた方が良いでしょう。

そこでオススメなのが「公共のオーラ」です。ヒューマンデザインでは、人間は半径2メートルのオーラを持っているとしています。ですので、知り合いでも何でもない、赤の他人でも2メートル以内にいれば、その影響を受けて、分裂した領域がつながるでしょう。街中のカフェにでも行けば、2メートル以内の他の席のお客さんたちのゲートやチャネルを借りて、つながることもあるでしょう。それはある意味、中立的なオーラであり、それを活用することが大切です。そのため「トリプル・スプリット定義」の人は、3人以上で人と会うことが好ましく、誰かとマンツーマンで会うにしても、赤の他人もそのオーラに入れるような場所にいることで、スムーズに決断できるでしょう。

さらにエネルギー領域が4つに分裂した「クアドルプル・スプリット定義」(人類の0.7%)がいます。この場合も再び『ここさえつながっていれば良かったのに』という「ミッシング・ゲート」「ミッシング・チャネル」を追い求め、それを持った相手に惹かれる可能性があります。特に(滅多にいないでしょうが)4つの領域を1人でつなげてくれる相手と出会った場合、強烈に執着する可能性があるので注意しましょう。

「クアドルプル・スプリット定義」の場合も、四重人格とは言いませんが、4人がかりで自分内会議をしているようなものですから、自分の中で答えがまとまらず、「トリプル・スプリット定義」以上に決断までに時間がかかるでしょう。それはそれでかまいませんし、「トリプル・スプリット定義」と同様に、赤の他人を含めた「公共のオーラ」を活用してみるのも良いでしょう。

さらにもうひとつ、まったく定義の無いリフレクター(人類の1%)がいますが、これはもう定義型を超越した存在です。『どこかのゲートがあれば、あそことあそこがつながったのに』なんて意識は無いでしょうし、それを求めるようになったらリフレクターとして不健康ということですね。

 

このように定義型も、決断の早さ・遅さ、Not Selfのなりやすさ、ミッシングゲートへの執着度や、相手への執着度に表れます。特にシングル定義以外の皆さんには、意識していただきたい側面です。

 

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