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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】ストラテジーと権威

ヒューマンデザインでは、個人個人によって決断方法が違うとしています。仕事にしろ人間関係にしろ、迷った時に自分はどうやって決めれば良いのか、それを知っているだけで、人生の迷いが減りますし、生きるのが楽になるでしょう。

あなた独特の決断方法は、あなた自身のタイプによる「ストラテジー(人生戦略)」と、あなた自身の中で最も重要な「権威」によって決定されます。これはあなたの人生にとって、最も大切な御作法となるでしょう。

 

もしあなたがジェネレイター(左図)なら、誰かから問いかけられた時に『うん』『うう~ん』という仙骨反応に従うことがストラテジーとなります。あなたの生命力の源泉でもある仙骨は、言葉はしゃべってくれません。『うん』『ええ~っ』『あ~』などという音こそ、あなたの本音なのです。彼氏から『俺のこと愛してる?』と問われて、素直に『うん』と言えたなら、それはあなたが本当に彼氏を愛している証です。仙骨反応に従って決断すれば、満足する結果に落ち着くでしょう。

もしあなたがマニフェスター(右図)なら、あらかじめ知らせることがストラテジーです。あなたのオーラは、他人を寄せ付けず、あなたが何を考えているのか、相手にはなかなか伝わりません。あなたは4タイプの中で唯一、自分から行動できる人ですが、何も知らせずに行動してしまうと、周囲はあなたを警戒し、抵抗してくるのです。事前に自分がやろうとしてることを(一方通行的に)知らせれば、周囲の人たちはあなたに抵抗せず、あなたは誰にも邪魔されずに平和を味わえるのです。

もしあなたがプロジェクター(左図)なら、丁寧な招待を待つことがストラテジーです。あなたは他人を導くために生まれてきた人ですが、求められてもいないのに導こうとしても上手くいきません。相手から『お願いですから、どうか私を導いてください』と丁寧に招待される必要があるのです。それによってあなたは相手を正しく導き、相手もあなたの導きを受け容れて、健康的な道に進んでくれるでしょう。そのように他者を正しく導くことで、あなたは成功を感じられるのです。

もしあなたがリフレクター(右図)なら、月のサイクル(約29日間)を待つことがストラテジーです。あなたは月からの影響を受けて、さまざまなデザインに変化する人です。時にはジェネレイターのように活気に満ち、時にはマニフェスターのように自ら行動し、時にはプロジェクターのように相手を見抜きます。そのさまざまな自分を29日間かけて経験しながら、周囲の相談役に迷っていることを話して意見をもらううちに、29日後にはひとつの答えが出ているでしょう。そのように時間をかけた決断は、あなたが求めている驚きを与えてくれるはずです。

もしあなたが感情権威なら、感情の波を待つことが大切です。あなたの感情は『仕事を辞めようかな、続けようかな』『彼氏と別れようかな、つき合い続けようかな』と何度も何度もアップダウンを繰り返しています。その感情的な頂点(楽しく浮かれている時)や、感情的などん底(絶望的な時)にいる時は決断を先送りしてください。その先でまた気持ちが変わるかもしれないからです。しかし何度も何度もアップダウンを経験したのに、やっぱり気持ちが変わらないと悟ったなら、その時こそ決断の時ですし、長い時間(時には何年間も)をかけた決断であれば、後悔することはないでしょう。

もしあなたが感情マニフェスターなら、感情の波を何度も通過して気持ちを確かめた後で知らせてください。もしあなたが感情ジェネレイターなら、感情の波を何度も通過しながら仙骨反応を確かめてください。もしあなたが感情プロジェクターなら、たとえ誰かから招待されても、感情の波を何度も通過しながら、その招待を引き受けるかどうか確かめてください。

いずれにしろ感情権威の人は『ちょっと考えさせて』と言って相手を待たせる御作法を身につけましょう。そこで、あなたを待ってくれる相手が正しい相手です。そこで『早く決めてよ』と言うような相手は、あなたの感情を尊重してくれない人なのです。

もしあなたが仙骨権威なら、あなたは純粋なジェネレイターとして仙骨反応に従うことが大切です。誰かから『これをやってみたい?』と問われた時『うん(Yes)』『うう~ん(No)』で決断してください。あなたは、他人や外部からの刺激を受けてから決断し、行動する人です。自分から行動しても、満足する結果は得られないでしょう。

もしあなたが脾臓権威なら、あなたは瞬間的な直観で決断する人です。脾臓とは、あなたの生存本能であり、生きるか死ぬかを見極める野生的なカンです。そのためあなたは非常に決断が速く、周囲の人たちから『もっとよく考えてから決めれば?』と思われるほどですが、その瞬間的な判断を重要視してください。なにしろあなたの直観は1回しかやって来ませんし、非常に小さい声でしか警告を発してくれません。その1回を聞き逃したり、無視してしまうと致命的なダメージになるので注意しましょう。

もしあなたが直観マニフェスターなら、ピン!と来た時に知らせて行動しましょう。もしあなたが直観プロジェクターなら、誰かから招待された時にピン!と来たならその招待を受けましょう。直観的にピン!と来ない時に行動したり、ピン!と来ない招待を引き受けても上手くはいかないのです。

もしあなたがエゴ権威のマニフェスター(左図)なら、自分の意志がやりたいこと、やりたくないことを知らせる必要があります。

もしあなたがエゴ権威のプロジェクター(右図)なら、誰かから招待された時に、それを自分の意志がやりたがっているかどうかで決断してください。

あなたのエゴ(自我)は、マインド(思考)とは違うことを話します。大抵の場合、エゴはマインドと相反することを言うでしょうが、それがあなたの本音なのです。

もしあなたが自己権威のプロジェクター(左図)なら、迷っていることについて誰かと話し合い、その時の会話で出てきた自分の言葉を聞いてください。あなた自身は迷っているように感じますが、実はあなたの中でもう答えは出ています。しかしその迷いを誰かに話さないと、自分の答えや本音が出てこないのです。ある意味、相手が何を言おうがあまり関係ありません。話し相手が、あなたに賛成しようが反対しようが、結局、あなた自身が幸福を感じるかどうかが大切なのです。

もしあなたが内なる権威無しのプロジェクター(右図)なら、正しい環境にいることが大切です。あなたは、周囲の環境から影響を受けやすく、周囲の人間性に染まってしまいます。もしあなたが自分に合わない環境にいると、招待が来なかったり、そもそも体調や心身がおかしくなってしまいます。また、間違った招待が来たり、決断すらも間違えてしまいます。あくまでもあなたが健康的でいられる環境に身を置いたり、健康的でいられる人たちと一緒に暮らすことで、正しい招待がやって来て、正しい人たちとそのことについて話し合うと、自己権威と同様に、あなたにとっての正しい答えが口から出てきますし、それに従えば正しく決断できるのです。

もしあなたが月のサイクル権威のリフレクターなら、29日間かけて待つことが大切です。もし月のサイクルをまるまる1回通過しても決断できなければ、もう1サイクル、29日間かけて様子をみましょう。そして何回サイクルを通過しても、やっぱりやりたい、やりたくないと感じるなら、それが正解です。この御作法を身につけたリフレクターは、時間をかけて決断することの重要性を体得した存在となるでしょう。

 

これが「ストラテジーと権威」であり、あなた独特の決断方法です。

しかし「ストラテジーと権威」は、まだおおざっぱな分類に過ぎません。より細かく、あなた自身が正しく決断する時には、何を観点として、何を動機(モチベーション)として決断するのかも、ヒューマンデザインのレイヴ心理学では分析できます。たとえ感情の波がアップダウンしても、あなた個人の「観点と動機」はずっと固定されているので、結局そこへ戻ってくるはずなのです。そしてその「観点と動機」を生み出す脳機能を養うためには、その人に合った「食事と環境」が大事だと言われています。こういった詳細な知識は日本では公式に提供されていませんが、ご興味のある方は調べてみるのも面白いですよ。

 

 

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