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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【ヒューマンデザイン】 2016年からの「結婚と野望」予告編

引き続き、冥王星のお話。先ほど3月7日15:18、冥王星ホロスコープ上の「火沢睽」を出て、次の場所である「雷沢帰妹」に約250年ぶりに入りました。

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易経』の「帰妹」とは、少女が嫁ぐ=結婚を意味します。ただし少女と長男の結婚は釣り合わないと解釈される等、結婚におけるちぐはぐさを示す卦なのです。しかし焦らず時期を待てば良縁に巡り会える意味もあり、結婚の難しさや、慎重に嫁ぐことを教えてくれてもいます。

易―中国古典選〈10〉 (朝日選書)

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また「帰妹」において、中国春秋時代の「介婦(わきぞえ)」という風習が紹介されています。当時の諸侯は、正婦人の妹を第二婦人として一緒に娶っていたそうで、これを不利な立場での結婚としています。しかしその女性に徳があれば、不利な立場であろうと吉になるとか。不利な立場からのし上がる、社会のヒエラルキーを駆け上がるエネルギーですね。上昇志向、出世意欲とも言えるでしょうか。

つまり冥王星「帰妹」期とは、冥王星「野望」期なのです。もしかしたら僕も、皆さんも、今日から自分の奥底に潜んでいた野望と出会うことになるかもしれません。自分の中にこんな野望があったとは!みたいな。あるいは社会全体が上昇志向に覆われる可能性もあり。

もっとも今回の冥王星「野望」期は5月いっぱいで終わってしまうため、あくまで予告編という感じでしょうか。本格的なスタートは2016年1月3日以降、特に2016年10月25日~2018年3月6日が本番ですね。もっとも、冥王星の影響は最終的にネガティヴになると言われているので、あまり「野望」に引っ張られない方が賢明かと……

新史太閤記 (上巻) (新潮文庫)

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「野望」と言えば、やはり豊臣秀吉を想起しますね。草履取りという不利な立場だったにも関わらず、最終的に天下人にまで上り詰めた力こそ「野望」の名にふさわしいなと。カエサルやナポレオンも、人生の序盤は目立たない立場でしたが、ヨーロッパを征服しかけたあたり、やはりこの「野望」のエネルギーを感じます。

もっとも秀吉もカエサルもナポレオンも、頂点に君臨したものの、政権としては短命ですよね。やはり急上昇したものは、急降下する運命なのでしょうか。このあたり「帰妹」が示す結婚の難しさのように、どこかでボタンを掛け違えると破綻するイメージもありますね。皆さんの「野望」も、最初に誰と手を組むかが重要かも。

「帰妹」には「自分から嫁ごうとする娘は、誰にも正妻として娶ってもらえず、不利な介婦として嫁ぐことになる」とあります。「野望」を果たすにも、自分からのし上がろうとするのではなく、周囲の人やタイミングを慎重に見ることも大事かと。

これからの時期は、「野望」と「対立」が交互にやってくるため、「野望」を果たそうとすると誰かと「対立」したり、「対立」することで「野望」が成就するかもしれません。そこでどう振る舞えばいいかについては個人個人ちがうので、御自分についてお知りになりたい方は、是非ヒューマンデザインの個人リーディングをどうぞ。

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