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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

「幸せを拒む病」 罪悪感というブレーキを外す

幸せを拒む病 (フォレスト2545新書)

幸せを拒む病 (フォレスト2545新書)

 

先日クライアントさんから教えて頂いた「幸せを拒む病」を購入&読了。人間はなぜか、自分の一番の幸福を避けようとする強固な意志を持ち、幸福を回避するためなら自分の無意識の高度な能力を総動員する、という奇妙な説です。

それだけ聞くと「いやそんなワケないだろう。なんで自分の幸せを自分で避けるのよ」と言いたくなりますが、ヒューマンデザインでも「肉体がやろうとすることを精神(マインド)が止める」としており、結局それも、幸せを求める本心vs幸せを拒む内心の葛藤なんだよなあと。幸福を避けたがる内心が、本人に対して本心の存在を隠そうとし、あの手この手を使うというあたり、まさに巧妙な精神(マインド)のことですね。

自分の感覚で言うと「こうした方が良いだろう」という推測は、だいたい外れますね。予想通りにはならないし、幸せにもならない。むしろ「えっ、なぜか自分はこれをやりたがってるけど、そんなことしていいの!?」と罪悪感を覚えるようなことほど、実はまったくリスクは無く、実際やってみると幸せを感じます。特に自分の場合、清貧思想や「自分の身の丈を知れ」のような無意味な道徳的ブレーキをかけていた部分もあったので、意外と普段、自分が罪悪に思っていることほど、やってみると楽しめるかもしれませんよ。

そして内心=精神(マインド)が主張する無意味な道徳観に従ったとしても、自分の課題は解決できず、進歩や成長もできず、自他の愛情も受け取れず、反省もせず、いつまでも同じことを繰り返し、一番欲している幸福は手に入らないと。

しかし、何十年も本心や幸福を抑圧したままで、果たして心身に影響はないのだろうかとも思います。『クリスマス・キャロル』のように、晩年になって自分の本心や、本当に求めていた幸福に気づく……なんてこともありますしね。

クリスマス・キャロル (岩波少年文庫)

クリスマス・キャロル (岩波少年文庫)