The God Code: We Are Robots! (English Edition)
- 作者: Steve Rhodes
- 出版社/メーカー: RME London
- 発売日: 2017/12/13
- メディア: Kindle版
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ヒューマンデザインの派生メソッドである、バーントゥー(BaanTu)の主催者、Steve Rhodesが新刊「The God Code : We are Robots !」を出版しました。Steve Rhodesは、以前にも、ヒューマンデザイン・システムを自分なりに組み直したバーントゥーの書籍を出していましたが、どうも用語や定義をもう一度組み立て直したくなったらしく、今回の書籍を出したようです。早速、Kindle版を購入して、ぱらぱらと眺めてみました。
印象としては、今まではヒューマンデザイン・システムをそのまま用いつつ、その用語を変える程度でしたが、本書からはメカニズムそのものも改変しているようです。たとえばヒューマンデザインの「レイヴ心理学」では、人間のモチベーションなどを6種に分類していますが、本書ではざっくり3種類に分けています。正直、おいおい、ずいぶん省略しちまったなあ、という感じですね。ただ、バーントゥーのサイトでは、いまだに(本来のヒューマンデザインに基づいた)6分類のチャートが出てくるので、このあたり、サイトの改装が追いついていないのか、ただ単に未整理なのか……
※追記:12/15付でサイトも改装され、3分類チャートとなりました。
他にも、著名人のチャート解説が多数載っていますが、その分、バーントゥー・システムそのものの説明は、以前の書籍より少なく、ちょっと拍子抜けという感じです。今までの書籍では、ヒューマンデザインのプロフェッショナルコースに入らないと知り得ない情報(レイヴ・コスモロジーとかPHSとかレイヴ心理学)が、だだ漏れ的に開陳されていて、それはルール違反ではあるものの、読者としてはだいぶ得をさせてもらいました。なので情報的にオイシいのは、以前の書籍の方かなと。
ちなみに以前の書籍では、ヒューマンデザインの創始者ラーを非難するような箇所も多々ありましたが、本書ではそういった言及も鳴りをひそめています。そのあたりも、Steve Rhodesに心境の変化があったのかもしれません。個人的には、Steve Rhodesが言っていた『晩年のラーは、ヒューマンデザインを間違って教えていたことを後悔していた。本当は、ストラテジーや権威よりも、PHSやレイヴ心理学の方が重要だった』という発言が気になっているのですが……