昨日は、JRお茶の水駅近くの喫茶穂高にて、Tさんと2時間ほど歓談。Tさんは自由人。僕も最近全然仕事をしていないのだけれど、そんな感じでも意外と何とかなるもんですよね、という話をしてきました。
僕ももう1年以上新刊を出しておらず、先月までは少々焦り、無理してでも動いた方がいいかなと思ったのですが、いやいや、やっぱり違うなと。今は書きたい原稿も無いのだから無理はせず、また書きたくなったら書けばいいやと、8月に入ってからはずっとのんびりしております。こういう時に焦って何か始めるとだいたい失敗するんですよね。むしろゆったり構えていた方が、良い結果に繋がることが多いです。
ありときりぎりす (よい子とママのアニメ絵本 3 イソップものがたり 3)
- 作者: イソップ,平田昭吾
- 出版社/メーカー: ブティック社
- 発売日: 1991/06
- メディア: ムック
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仕事を辞めたり、仕事が無くなったりすると、ついお金や生活の心配をしてしまい、すぐ次の仕事に就いて、無理して働き、心身を壊す、という負のコンボに堕ちることもありましたね。でもそんな時に湧き起こる「早く次の仕事に就かなくちゃ!」的なプレッシャーと強迫観念は、もしかしたら子供の頃に読んだ「アリとキリギリス」の影響が大きいかもしれません。アリのように働きなさい。キリギリスのように遊んでいると冬になって困りますよという教訓話。
トランジション ――人生の転機を活かすために (フェニックスシリーズ)
- 作者: ウィリアム・ブリッジズ,倉光修,小林哲郎
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2014/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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しかし仕事を辞めるなど、人生の転機に立った時には、いったん何もしない空白の時間=ニュートラルゾーンを過ごし、次にどこに向かうか、その方向性を見つけ、新たなエネルギーを補充すると良いとも言われています。たぶん僕も今、そのニュートラルゾーンを経験しているんだろうなあと。他人からすれば、ただぼーっと何もしていないように見えたり、社会不適合者のようにも思えますが、無理に先へ進もうとするより、回復する時間を持つことも大切ですしね。
世の中には「働かなくちゃいけない」「結婚しなきゃいけない」「結果を出さなきゃいけない」といったプレッシャーが多々ありますが、すぐそれに飛びかかる前に、いったんその強迫観念を手放してみるのも一興です。「私、働かなくていいかも」と思うと、結構気楽になれるもんですよ。そのうち「何もしなくていいし、やるべきことは向こうからやって来る」かもしれないし、あるいは「何もしなくていいし、やるべきことが来なくてもそれはそれで問題無い」という境地に至るかもしれません。ひたすらに何もしないニュートラルゾーンな時間、おすすめします(^_^)