南アフリカ共和国の人種隔離政策(アパルトヘイト)に異を唱え、長い投獄生活を経た後、ノーベル平和賞を受賞し、大統領ともなった、ネルソン・マンデラ氏が12月5日に亡くなられました。このように数奇な人生を送り、現代史に名を刻んだマンデラ氏を、ヒューマンデザインで分析するとどう出るか、ちょっと調べてみました。マンデラ氏は、1918年7月18日14:54、南アフリカ共和国ムヴェゾ出身。
やはりマンデラ氏も、民衆の中からリーダーとして選ばれる力を持ち、特にその民主性が、良くも悪くもフルパワーで発揮される星の生まれです。
また「時間をかけて新しい秩序を生み出すことを研究する」「突拍子もないことを考えるが、なかなか受け容れてもらえない」「人類愛についての方向性を持ち、それを表現し、模範となる」「人々の人生の見方をまったく変えてしまう」「深いところでじっと留まり続け、エネルギーをひとつに集中する」「地域社会の価値観を作ることを研究し、またそれに挑戦する」「地域社会を通じて認められ、人々の模範となる」と云う個性があり、この辺り、いかにも反アパルトヘイト運動と重なるのですが、あいにく氏の思考はスムーズに具現化できず、時間がかかるとも出ています。
また「尋ねられると、井戸の底から深い智慧をくみ出す」力があり、「自分の才能をくりかえし磨いていくと芸術の域に達する」「その才能は、世の中を良くするため、社会と分かち合うためにある」そうで、さながら智慧を磨き、世の中に貢献する賢者のイメージも浮かびあがってきます。
- 作者: リチャード・ステンゲル,Richard Stengel,グロービス経営大学院,田久保善彦
- 出版社/メーカー: 英治出版
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実際、マンデラ氏は、人類の中に20%しかいない「ガイド役=プロジェクター」タイプとしてデザインされています。「プロジェクター」とは、自分から『私がガイドしてあげよう』と言うのではなく、周囲の人々や社会に、その才能を認められたうえで、『どうかガイドしてください』と招待されるのを待つことが大切なんですね。
またマンデラ氏は、『この人ならきっと何かやってくれるだろう』と、周囲から期待され、救世主に祭り上げられる役割も持っています。ただし、この期待に応えないと『なーんだ』とばかりに周囲から失望され、救世主の位置から引きずり下ろされるので、結果を出すことが大事。そういう意味では、見事に結果を残した救世主だったのでしょう……