今日は母の日。ということで東京駅大丸の千疋屋まで行き、マンゴーやらなんやらフルーツの載ったデザートを購入。家族でぺろりと食べて、母の日終了です。
ところでうちの母親、出生時間が分からないため、ヒューマンデザインの正確なチャートが出せないんですね。とりあえず生年月日と出身地から、可能性のあるチャートを何枚か出し、普段の言動と照らし合わせて、多分これだろうと目星を付けた程度です。
ただ確実に言えるのは、僕に対して「行動しなさい」というプレッシャーをかけているのは間違いないんですな。母親とすれば「勉強しなさい」「働きなさい」と息子に言うのは当たり前でしょうが、僕のペースやモチベーションなど知ったことかとばかりに圧力をかけてくるのが嫌でしたねー。まあこちらも、やりたくないことは絶対やりたくないデザインなので、プレッシャーに従うことは希でしたが、面倒くささは感じていました。
いやそんな関係、どこの親子でも同じでしょ?と言われればそうなんですが、ヒューマンデザインで見ると、そのメカニズムもあぶり出せるのです。
まあ、勉強するしないでモメる程度なら可愛いものです。僕もヒューマンデザインのリーディングをする中で、お母様との関係に悩む方にもずいぶん会いました。仲が悪くなり、完全に縁を切ってしまった方もいれば、必要以上に関係を引きずっている方もあり、母親との関係性もいろいろだなと感じています。
ヒューマンデザインでは、親子のチャートを見ることで、お二人の関係性を導き出すことができます。そこで見えてくるのは相性の善し悪しではなく、お互いどういった影響を与え合っているのか、どうすればうまく付き合えるのか、というメカニズムなんですね。
そもそも子供の頃は、他人からの影響を受け流せないため、当然母親からの影響も受け止めるしかないんです。自分は方向性を決めず、いろいろな経験をしてみたいのに、母親から「こっちへ行きなさい」と勝手に方向性を固定されてしまうとか。自分は穏やかな感情の持ち主なのに、母親から感情の波をぶつけられてしまったために、それを倍にして返してしまうとか。
そういった影響=条件付けは、大人になった後も自分の中にこびりつき、自分らしく生きる障害になってしまう。その条件付けを外して自分らしい生き方を取り戻しましょう、というのがヒューマンデザインの大きなテーマでもあります。
しかし親子のチャートを見れば、自分も母親に影響=条件付けを与えていたということも分かるのです。
約束を守る意志力の無いお母さんに対して、「母親なんだからちゃんとしてよ」と言うのも酷なことです。それでお母さんは必死に母親の務めを果たそうとする。でもやっぱり出来なくて、自分をダメな母親だと思ってしまうとか。
それを知ることで、自分の押しつけがましさとも出会うんですが、この関係性が分かると「ああ、お互い様だったんだな」とお互いを認められると思います。
親子に限らず、すべての人間関係はお互いのデザインが出会って生まれる化学反応のようなものです。親子関係も恋愛関係も、どちらか一人だけでは成立しないし、どちらか一方だけに理由があるわけでもない。それが解き明かせるのも、ヒューマンデザインの素晴らしさだと思っています。