長らく品切れが続いていた、チェタン・パーキンの著書「ヒューマンデザイン」がKindle版で復刊されました。2011年発売当時の定価は2980円でしたが、中古市場では1万円を超えており、なかなか入手しづらい状況でしたね。それも今回の復刊で、安価な形で安定供給される形となりました。僕自身も、不思議な縁でこの本からヒューマンデザインに入門したので、まだ書籍版も持っていますが、一応このKindle版も購入しました。
しかし僕自身は、この本を読んだ後、創始者ラー・ウル・フーの講義録や、本家IHDS(International HumanDesign School)のテキスト等に触れるにつれ、徐々に本書からは遠ざかり、今では読み返すこともほとんどありません。まあ、あくまでラーから学んだ研究家チェタン・パーキンなりの解釈も入っているので、本格的に学んでいくうちに、必要無くなっていくと思います。
とは言っても、日本語で読めて、一般販売されているヒューマンデザインの書籍というと、本書しかなく、ちょっと興味がある人が覗いてみるにはこれでも良いかと。少なくとも、あのクソどうでもいい「なんちゃらカード」(お金と権利を巡って、組織と著作者が対立中)を2万円とか払って買うよりは5億倍マシでしょう。そういう意味では、ベストではないんですが、ベターな選択ではあると思います。
本来なら、IHDSが出版している「The Difinitive Book of Human Design」の日本語版があれば、よりベターなんですけどね。この「The Difinitive Book」は、すでにスペイン語、フランス語、ロシア語、中国語等にも翻訳され、各国でヒューマンデザインの普及に貢献しているようですが、日本の組織は、情報を制限することでお客さんを呼ぼうという戦略なので、日本語版が出回ると、商売の邪魔になると思っているんでしょうね。
まあ、たしかにこのチェタン・パーキンの本が発売された時も、この本をコピーして切り貼りしてリーディング資料として売っていたバカがいたので、いろいろ危惧する気持ちも分からないではないです。実際、無料チャートを出して、本書を読めば、簡単なリーディングごっこは出来るんですよ。本書の内容も、そんなに大きく間違っているワケではないし、むしろ「なんちゃらカード」リーディングより正確に情報をお渡しできるはず。
その「なんちゃらカード」が品切れして再版未定の今、こちらの「ヒューマンデザイン」が復刊されたのも面白いタイミングですね。監修者の名前が、改名後になっているってことは、日本の組織的にも復刊のOKを出したんだよなあ。どういう意図でOK出したのかなあ……などと、内輪的なことを考えたりもしております。
とりあえずヒューマンデザインにご興味のある方で、英語は読めないとか、いきなりリーディングや講義にお金は払いたくないという方は、本書からどうぞ。
・ヒューマンデザインの個人フルリーディングを受けてみませんか?
ご希望の日時・場所についてのご相談は、
お気軽にtakeo.ichikawa@gmail.comへご連絡ください。