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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

【読書】「良心をもたない人たちへの対処法」

昨日、コメダ珈琲で読んでいたのは「良心をもたない人たちへの対処法」。本書によれば、人類の4%(25人に1人)はソシオパス(反社会的パーソナリティ)の持ち主であり、他人を操ったり、取り入って支配しようとしたり、嘘を言ったり、他者の苦しみに同情もせず、ささいなことで卑劣な報復をするような人格とのこと。その一方ソシオパスは、自分自身の義務は果たそうとせず、無計画に行動したり、自分の身を危険に晒すような行動すら取るという、近くにいたら非常に迷惑な人間だったりします。

しかし一般的かつ良心的な人々は『いや、映画やドラマじゃあるまいし、そんな奴が現実にいるはずがない』とか『まさかあの人はそこまで悪い人じゃないだろう』と思い込むし、ソシオパスの方もそのような偽善的な人格の振りをして、犠牲者に近づきます。そういった反社会的な人間にどう対処すればいいか、というお話です。

もちろん、大概の人たちはソシオパスに対しても『話せば分かってくれるんじゃないか』という期待も抱きがちですが、いやいや、とんでもない。相手は、偽りの人格で何十年も生きてきた筋金入りのソシオパスなので、今さらマトモな説得など届きませんし、論理的な話し合いにもなりません。そこで怒りの声を上げれば、今度は逆に被害者ぶって、こちらの非を糾弾してくるという、ホントもう、どうすりゃいいのよ、という輩なのです。

僕もマニフェスターとして「知らせれば抵抗は消える」というストラテジーを実践しておりますが、このソシオパスには、知らせても抵抗されたり、まるで人の話を聞いていなかったりで、まったく話が通じないですね。いやもちろん、こちらも100%自分の要望が通るなんて甘いことは思っちゃいませんが、逆に向こうの要求を100%呑むように要求されるので、ああ、こりゃ話にならんなと。まあ、不健康なNot Self相手には、ストラテジーも通用しないってことですね。

本書ではこのソシオパスを「心を食い荒らす者(Emotion Eater)」とも称していますし、いわゆるエナジー・ヴァンパイア(エネルギー吸血鬼)と呼ばれる輩もそうでしょう。ヒューマンデザイン的に言うなら、そういう輩に出会った場合、感情を食い荒らされたり、生命力を奪われたり、直観を乱されたり、やる気を奪われたり、自分の方向性を狂わされたり、人間環境を乱されてしまうでしょう。

とにかくこういった輩に対処するには、まず絶対に関わらず、いかなる接触もやり取りも拒否することが重要だそうです。メールは返さない。SNSでつながっているなら切るなりブロックする。それについて相手がなんやかんや反応しても無視し続ける。

それが同居する家族やパートナーや、勤務先の人間だった場合は面倒ですが、場合によっては法的措置や、警察の介入も辞さないように……というのが本書でのアドバイスです。『なにもそこまで……』と思うかもしれませんが、ソシオパスはこちらの予想を上回る危険な行動に出る場合もあるので注意しましょう。

 

リーディングでも、面倒な人間関係のお悩みを聞くことが多いですが、その何割かは、こういったソシオパスから迷惑を被っているケースだと思われます。特に最近、敏感な方たちが『以前から不健康だった人たちが、さらに最近、より不健康になっている』という感覚も得ているようですし、それは僕も如実に感じています。その場合は、早めに絶縁して、皆さん自身を守っていただきたいと思います。

そしてソシオパスがより不健康になっている背景には、彼ら自身の人生が行き詰まってきて、余裕が無くなってきているのではないか……とも思っています。僕個人としては、それはグローバルサイクル的な変化にも関係しているように考えているのですが、それについてはまた後日……