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ヒューマンデザイン・アナリスト 市川丈夫のBlog

ジョーゼフ・キャンベル「生きるよすがとしての神話」

生きるよすがとしての神話 (角川ソフィア文庫)

生きるよすがとしての神話 (角川ソフィア文庫)

 

前々から読みたかった「生きるよすがとしての神話」が復刊されたので、早速購入しました。本書は、神話学者ジョーゼフ・キャンベルの1958年~1971年にかけての講演集。神話における愛や戦争のイメージ、エデンの園の解釈など、ヒューマンデザインのインカネーションクロス(人生の目的、魂の使命、その人の神話)を読み解くのに役立ちそうです。

また精神的に幼稚で、大人になるための通過儀礼(イニシエーション)を回避した「非常に大切な敷居をまたげなかった者」こそ、以前から気になっている「5歳児の大人」なんだなあと思ったり。大人になることを先延ばしにすればするほど、その人は老境に近づき、せっかく大人になれたとしても、すでに元気でいられる年齢ではないという、自業自得的な、現代の神話になるのも興味深いところです。

また、神話的イメージを持たない状態で、人生の転機・中年の危機を迎えると、そこで精神的に溺れてしまうというのも納得。人生には突然の危機があり、それと出会った時、自分が抑圧していた思いが無意識から立ち現れ、怪物化する……という神話が理解できていれば、自分を神話の主人公になぞらえ、危機や怪物にも立ち向かえる。その準備のためにも、神話が必要なのでしょう。

実際、インカネーションクロスを理解することも、自分が出会う危機や怪物を理解することであり、溺れる前の準備になると思います。

 

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